猫バンバンは叩きすぎると逆効果!? 車のエンジンルームに入った猫の対策とは?
猫がクルマのエンジンルームに入り込んでいるのに気づかずエンジンをかけてしまうと、エンジンベルトが切れてしまうことがあるといいます。また、猫が犠牲になり、エンジンの洗浄が必要となる事態も考えられます。エンジンルームに入った猫にはどのように対策したらよいのでしょうか。
猫ばんばんは有能だけど万能じゃない!?
2月22日は、「ニャン・ニャン・ニャン」と読めることから、猫の日に制定されています。
ペットフードメーカーの業界団体「一般社団法人ペットフード協会」が2017年に発表した「全国の犬と猫の推計飼育数」によると、同年に猫(953万匹)が犬(892万匹)を上回り、猫がペットとして不動の人気を誇っていることがわかります。
また、日本だけでなく世界には猫が多く生息する島、通称「猫島」が観光地になるなど、近年は猫ブームともいえる状況が続いています。
猫が人間にとって身近な存在となった一方、猫がクルマのエンジンルームに入り込むと困った事態になるといいます。それはどういうことなのでしょうか。
クルマのロードサービスを展開するJAFは、2020年1月1日から31日の1か月間に、猫がエンジンルームに入ったことによる救援要請は全国で42件発生したと発表。
このうち、エンジン始動後に救援要請したと明確にわかるものは9件あったといいます。
猫が入り込んでいることに気づかずエンジンをかけてしまうと、エンジンベルトなどに巻き込まれる場合があります。猫が巻き込まれるとベルトが切れてしまったり、切れなくても洗浄が必要になる可能性があります。
今シーズンは暖冬にも関わらず、前述のように1か月に全国で42件もの猫の救援要請がありました。
猫は寒い冬に暖かい場所を求めてエンジンルームに入り込むと思われがちですが、JAFには1年を通して猫がクルマに入り込むトラブルの救援要請があります。
JAFは、「猫の命を守るためにも、乗車の前はボンネットなどエンジンルーム付近をやさしく叩いて、エンジンルームから外に逃がすことが大切です。このボンネットを叩く行為は“猫ばんばん”といわれていますが、猫ばんばんは有効であるものの、万能ではありません。強く叩きすぎるとさらに奥へ入ってしまうこともあり、叩いたあとに猫の声や気配を感じるようならボンネットを開けてなかまで確認してください」と、説明します。
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猫は暖かい場所だけでなく狭い場所も好みます。駐車しているクルマのエンジンルームは風雨が入りにくく暗く狭い空間ということで、警戒心の強い猫にとっては安心できる場所だといえます。そのため冬場に限らず1年中注意が必要なのです。
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