猫の交通事故はなぜ多い? 理由は意外な「猫の生態」にあった
エンジンルームへ猫が入るのを防ぐためには
自動車関連ビジネスに携わる企業のなかには、猫にまつわる交通事故を減らす取り組みをおこなっている企業も存在します。
大手カー用品店のイエローハットは、道路上での猫の交通事故を防止する「全国交通にゃん全運動」を前出のCAMP-NYANと展開しているほか、日産はクルマのボンネットのなかに紛れ込んだ猫の命を守る「猫バンバンプロジェクト(以下、猫バンバン)」を推進しています。
猫バンバンとはどのような活動なのでしょうか。日産は次のように説明します。
「『猫バンバン』とは、クルマの隙間に入ってしまった猫に、こちらの存在を気付かせるために、乗車前にボンネットをバンバンと軽く叩き、車体を揺らすアクションです。
毎年冬になると、猫が寒さをしのぐためにクルマのエンジンルームやタイヤの隙間に入ることがありますが、人間がそれに気付かずエンジン始動をしたために、猫が犠牲になってしまうという事故が多発しています。
そのような悲劇を少しでも減らすべく、乗車前には必ず猫がいないかを確認し、気配を感じたらエンジンルームを確認するように呼びかけています」
ロードサービスを展開するJAFによると、2019年1月に猫がクルマに入り込んだことで起きたトラブルで、JAFが出動した件数は25件を記録しました。
2019年1月に動物が入り込んでしまったことによるトラブルは、猫以外の動物も含めた出動件数で27件を記録しているので、すべての動物のうち9割以上を猫が占めた計算となります。
猫がエンジンルームに入ってしまうのは、エンジンルームが暖かいからという以外にも理由があるようです。JAFは次のように説明します。
「猫は暖かい場所だけでなく狭い場所も好みます。駐車しているクルマのエンジンルームは風雨が入りにくく、そのうえ暗く狭い空間で、警戒心の強い猫にとっては安心できるようです。
“暖かいから”という理由だけではないことからか、沖縄県で出動要請が発生したこともあります。そのため、冬だけでなく1年を通してご注意ください」
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クルマと猫は同じ車道を共有する存在です。ドライバーが猫に思いやりをもって接することで、より安全な交通社会が実現できるといえるでしょう。
本当です!下手な運転手は交通量の多い都心?を走らないで(走りたいのであればスピードを落として)!
野良猫でも子供同様、慈しみ可愛がっている人、沢山いるのです。