ホンダが4輪開発も本社へ 「ホンダらしさ」戻るか? 開発から生産まで一体体制に

ホンダは2020年4月1日付けで大きな組織変更をおこなうと発表しました。これまで本田技術研究所という別会社が持っていた四輪商品開発機能などを、ホンダ本体(ホンダ技研工業)に統合するというものです。組織変更の背景にはどのような事情があったのでしょうか。また、そもそもなぜこれまで研究部門と営業部門が別会社として存在していたのでしょうか。

過去に似た組織体制をとっていたトヨタ 合併は成功した?

 思い起こしてみれば、トヨタも1982年まで開発/生産部門の『トヨタ自工』と販売部門の『トヨタ自販』が別組織でした。

2020年2月に発売されたホンダ「フィット」(グレードは「ベーシック」)
2020年2月に発売されたホンダ「フィット」(グレードは「ベーシック」)

 最後は縄張り争いや責任の押しつけも派手におこなわれており、合併からしばらくは出身部門で小競り合いが多発。ただ、合併は結果的に大成功だったと評価されてます。やはり同じ会社で責任逃れができる体制はよくないと思います。

 今後は「売れないだろう!」と予想出来るクルマをセンスのない営業部門が企画しても、開発部門は同じ会社のなかになるため討議になります。結果、明らかな失敗作は大幅に減る可能性が大です。

 現在開発中の車種も、商品計画から見直されるかもしれません。よい意味でホンダらしさが戻ったら嬉しいです。

 参考までに書いておくと、開発部門を青山に組み込む措置は二輪が先行していました。結果的によくなったという判断なんだと思います。

 ただ、二輪部門も業績は伸び悩んでおり、国内市場に投入してる新型バイクは、驚くほど高い価格設定になってしまいました。諸手を挙げて成功するといってよいかは微妙です。

【画像】 あなた好みに進化した!?激変した新型「フィット」の詳細を見る(22枚)

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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