ホンダが4輪開発も本社へ 「ホンダらしさ」戻るか? 開発から生産まで一体体制に

過去に似た組織体制をとっていたトヨタ 合併は成功した?

 思い起こしてみれば、トヨタも1982年まで開発/生産部門の『トヨタ自工』と販売部門の『トヨタ自販』が別組織でした。

2020年2月に発売されたホンダ「フィット」(グレードは「ベーシック」)
2020年2月に発売されたホンダ「フィット」(グレードは「ベーシック」)

 最後は縄張り争いや責任の押しつけも派手におこなわれており、合併からしばらくは出身部門で小競り合いが多発。ただ、合併は結果的に大成功だったと評価されてます。やはり同じ会社で責任逃れができる体制はよくないと思います。

 今後は「売れないだろう!」と予想出来るクルマをセンスのない営業部門が企画しても、開発部門は同じ会社のなかになるため討議になります。結果、明らかな失敗作は大幅に減る可能性が大です。

 現在開発中の車種も、商品計画から見直されるかもしれません。よい意味でホンダらしさが戻ったら嬉しいです。

 参考までに書いておくと、開発部門を青山に組み込む措置は二輪が先行していました。結果的によくなったという判断なんだと思います。

 ただ、二輪部門も業績は伸び悩んでおり、国内市場に投入してる新型バイクは、驚くほど高い価格設定になってしまいました。諸手を挙げて成功するといってよいかは微妙です。

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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1件のコメント

  1. ホンダに期待しているユーザーは多いはず。ホンダの技術は、高いと思うので強力なマーケティング力が発揮できれば復活の可能性は十分ありそう。

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