新車購入後スグ「カスタム」? 人気RAV4がカスタム業界に起こす異変とは
従来、新車購入後にすぐエアロパーツなどを装着するカスタマイズを施すことはなかったといいます。それは、高額商品となる新車のまま乗るユーザーが大半だからです。しかし、トヨタ「RAV4」は新車購入後すぐにカスタマイズするユーザーが存在するといいます。その理由とは、なんなのでしょうか。
新車購入後、すぐに自分流カスタマイズのワケ
近年、SUVの人気が高まっています。なかでも、トヨタ「C-HR」やホンダ「ヴェゼル」などを始めとするコンパクトSUVは販売面でも好調でしたが、最近ではミドルサイズSUVのトヨタ「RAV4」も販売好調なようです。
その影響もあって、最近のSUVカスタム市場ではRAV4をベースとしたモデルが多く見受けられますが、新車として購入したあとすぐカスタムするユーザーもいるようです。なぜ購入直後にアフターパーツでカスタマイズするのでしょうか。
カスタムベース車として、人気が高まっているRAV4は、1994年に初代モデルが発売されたトヨタのミドルサイズSUVです。
現在の国内市場では、2019年4月に発売された5代目が現行モデルとなっており、2019年12月末までの販売台数は5万3965台を記録。販売期間は約9か月間だったにも関わらず、2019年のSUVカテゴリで3位を記録しました。同年12月には「2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤー」も獲得しています。
従来のカスタム業界では、販売店のカタログに載っているカスタムパーツ以外のアフターパーツでカスタマイズすることは少ないといわれていました。
とくに、バンパー類やライト類、足回り(サスペンションや車高調キット)など、外観デザインが著しく変わるものや走行性能に影響するものなどは、中古車が出回って来てからが、カスタム業界の売上になってくるようです。
しかし、前出のRAV4はディーラーで新車購入後にすぐにアフターパーツでカスタマイズするユーザーが少なからず存在するといいます。
RAV4やSUV関連のアフターパーツを扱う関西のパーツメーカースタッフは、次のように話します。
「最近は、SUV系のパーツが好調です。以前までは中古車で人気があるSUVのアフターパーツが売れるイメージでしたが、2019年に出たRAV4は、発売直後からパーツの問合せが来ております。
知り合いのショップなどでも、その傾向はあるらしくガソリン車の一番安いグレードをベースにしているお客が多いらしいです」
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高額商品となる新車であれば、購入後しばらくの間は標準仕様のまま、乗ることが一般的なようです。なぜ、数多く存在するモデルのなかで、RAV4はすぐにカスタマイズされるのでしょうか。
関東で国産車のカスタマイズを得意とする専門店のスタッフは、次のように話します。
「かつてスポーツカーなどであれば、新車購入後にすぐ自分の好みのパーツを装着する傾向がありました。最近では、それがSUVに移り変わっているのではないでしょうか。また、同じような傾向は先代モデルとなる3代目『プリウス』でも見られていました。
これは、ひとつにトヨタ車はほかのメーカーよりも販売台数が多い傾向にあるため、アフターメーカーも需要を考えてパーツを開発しやすいという点と、プリウスとRAV4ともに売れているクルマのため、人と違う個性を出すために新車購入時からカスタマイズするのではないかと考えられます。
また、トヨタ『C-HR』はある程度中古車が出回ったあとに、アフターパーツを装着するユーザーが多いようです。これは、新車時はあの個性的なデザインが特徴だったこともあり、そのまま乗っていて、飽きたユーザーやその中古車を購入したユーザーが自分好みにカスタマイズしたのだと考えられます」
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現行RAV4の外観デザインは、大きく2種類が存在します。専用のフロントバンパーや黒い樹脂がオフロード感を演出する「アドベンチャー」。もうひとつは、それ以外のグレードに採用される水平基調なフロントグリルのモデルです。また、ガソリン車とハイブリッド車でグリルの色や形状が異なるのも特徴だといえます。
そのため、プリウスのようにひとつのデザインというわけではなく、自分の好みの外観デザインを選べます。しかし、さらに個性を求めるユーザーにとっては、アフターパーツというものが魅力的なようです。
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