トヨタ「GRヤリス」が赤い! 赤過ぎる!? 特別モデルをお披露目
2020年2月14日から16日まで開催されていたカスタムカーの祭典「大阪オートメッセ2020」。今回、トヨタブースでは、先行予約限定モデルとなる「RZ“High-performance・First Edition”」にメーカーオプションの「エモーショナルレッドII」で赤く染まった仕様がお披露目されました。
赤もカッコいい! 「GRヤリス」の特別モデルとは
2020年2月10日に発売されたトヨタ「ヤリス」。そのGRモデルとなる「GRヤリス」が東京オートサロン2020にて世界初公開。その後、開催された大阪オートメッセ2020では、全4色展開のなかでもひと際目立つ赤いボディカラーのGRヤリスがお披露目されました。
GRヤリスは、2019年に登場した「GRスープラ」に続く、GRモデルの第二弾として登場したモデル。GRシリーズを展開するTOYOTA GAZOO Racingは、モータースポーツ活動を通じてクルマを鍛え、人を鍛える「もっといいクルマづくり」に取り組んでいるトヨタのモータースポーツ部門ともいえる存在です。
国内外を問わず、草の根から世界選手権まで幅広い競技に参戦しており、WRC(FIA世界ラリー選手権)においては、2017年に参戦復帰し、2018年はマニュファクチャラー選手権、2019年はドライバーおよびコ・ドライバー選手権などのタイトルを獲得しました。
GRヤリスは、TOYOTA GAZOO RacingがWRCで学び・鍛えた知見を惜しみなく投入したモデルです。2019年12月15日に開催された「トヨタ ガズーレーシング フェスティバル2019」では、一足先にGRヤリスのテストカーが会場内のコースを走行しています。
GRヤリスは、新型ヤリスをベースにしていますが、ノーマルのヤリスが5ドアなのに対し、GRヤリスは3ドアとなっており、とくにリアの形状は大きく異なっているのです。
内装デザインは、インパネ形状など基本的な部分は標準モデルの新型ヤリスと共通となっていますが、専用ハンドルやスピードメーター、専用シートなどを随所でGRらしさを演出。
パワートレインは、GRヤリス用に新開発された1.6リッター直列3気筒ガソリンターボエンジンと6速MTを組み合わせています。
さらにGRヤリスは、1999年に生産終了した「セリカ GT-FOUR」以来、トヨタとして20年ぶりのスポーツ4WDシステムを搭載したモデルです。
開発を担当した齋藤尚彦氏は、次のように話します。
「セリカGT-FOURをやめて以降、トヨタはスポーツ4WDの技術・技能を失っていました。失った20年を取り戻すためには『モータースポーツから学ぶ』ことが最短の近道であると考えました。さらにトヨタがもっとも苦手とする『少量生産』への挑戦もおこなっています」
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発売時期について、市販車モデルの新型ヤリスは2020年2月10日の発売を予定しており、GRヤリスの1stエディションモデルの予約受注は2020年1月10日から6月30日まで専用サイトにて受け付けています。
また、1stエディションには2グレードが設定され、特別仕様車「RZ“First Edition”」が396万円(税込)、特別仕様車「RZ“High-performance・First Edition”」が456万円(税込)です。
先行予約限定モデルとなる、特別仕様車「RZ“First Edition”」は、RZグレードをベースに、マットブラック塗装を施したラジエターグリル、フロントサイドディフューザー、リヤスポイラー及びリヤバンパーを特別装備。
さらに、特別仕様車「RZ“High-performance・First Edition”」においては、RZグレードをベースに、より限界性能を高めた“High-performance”の装備に加え、RZ“First Edition”の特別装備とともにマットブラック塗装のBBS製鍛造アルミホイールも備わった仕様としました。
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東京オートサロン2020の開催3日間では、約1000台の予約数があり、1月23日時点で約2000台の予約と公表。予約グレードの比率は、「RZ“High-performance・First Edition”」が8割ほどだといいます。
実際に大阪オートメッセ2020の会場で、赤いGRヤリスに興味津々だったユーザーに話を聞くと、「GRヤリスを予約しようと思っています。グレードは、『RZ“High-performance・First Edition”』に決めていますが、色が決まらなくて悩んでいました。ただ、今回展示されている『エモーショナルレッドII』が凄く綺麗な色合いだったので赤に決めました」と話していました。
GRヤリスは、トヨタにとって約20年ぶりの自社開発スポーツカーです。会場には、新型ヤリスをベースにしたラリーコンセプトも展示され、2020年11月19日から22日に開催されるWRCの日本ラウンド(ラリー・ジャパン)への期待が高まります。
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