クルマの警告灯は点灯しても大丈夫? 注意が必要な表示と対処法とは
赤い警告灯は「危険」を意味する!? 点灯したらどうする?
警告灯の色は黄色もしくはオレンジとともに赤がありますが、赤は国際規格でも「危険」を示します。
黄色やオレンジで表示される異常は、すぐに走行への支障には及びませんが点検を要することを意味しています。
走行中に赤い警告灯が点いたら要注意です。速やかにクルマを止め、整備工場やディーラーなどに連絡し、対処することをおすすめします。
●ブレーキ警告灯
丸の中にビックリマークが描かれているのがブレーキ警告灯ですが、パッと見ただけでは何を意味するのか分からないかもしれません。
ハンドブレーキ(サイドブレーキ)をかけていると点灯しますが、解除しても消えない、または走行中に点滅したときは要注意で、ブレーキフルードの不足が考えられます。
さらにABS(アンチロックブレーキシステム)の不具合で点灯するABS警告灯も同時に点灯するなら、すぐに点検が必要です。ABS警告灯は、丸のなかにABSの文字が描かれています。
なお、中央の丸のなかにビックリマークのない警告灯もありますが、こちらはブレーキパッド警告灯です。点灯したらブレーキパッドが摩耗しているということで、やはり点検が必要な状態といえます。
●油圧警告灯(エンジンオイルランプ)
オイルじょうごの形をしており、オイル関係の警告灯だとイメージがしやすいでしょう。これは、エンジンオイルの油圧が下がったときに点灯・点滅し、そのまま走り続けると、エンジンが焼きつくなど重大な故障を引き起こす可能性があります。
●充電警告灯(バッテリーランプ・バッテリー警告灯)
バッテリーの充電の異常だけでなく、充電系統(オルタネーター、ベルトなど)の異常時にも点灯します。
バッテリーの場合は、そのまま放置するとバッテリーがあがってしまって走行不能になったり、エンジンが始動できなくなるので要注意です。
●水温警告灯
水温警告灯は、中央のカギのようなマークで重要なランプのひとつです。
エンジンの冷却水(クーラント)の温度が異常に上がったとき、赤色で点灯します。サーモスタットやラジエーターの故障など原因はさまざまですが、温度がさらに上昇するとオーバーヒートの危険性があります。
●エンジン警告灯
このピクトグラムがエンジンの形であることは覚えておいておくとよいでしょう。
大変重要な警告灯のひとつでもあるので、スピードメーターの近くなど目につくところに表示され、エンジンやエンジン制御系に異常が発生している可能性がある場合に、黄色で表示されます。
エンジン警告灯は、ちょっとした汚れをセンサーが感知しても点灯します。その場合は、一時の点灯で消えてしまうこともあります。
※ ※ ※
自動車ディーラーの整備スタッフは次のようにいいます。
「あまりクルマに関する知識がない人のなかには、警告灯の表示が点いたり消えたりするけど運転にも違和感がないから問題ないと判断する人がいます。でも警告灯がどんな異常を検知したか分からないので、まずは点検が必要です。
警告灯が消えても履歴を調べれば原因が分かりますから、警告灯が点灯したらすぐお店に来てください」
愛車と長く、安全に付き合うためにも、問題の早期発見は重要です。警告灯の表示を軽視せず、また重症になる前に、早めの点検を心掛けましょう。
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