カッコいい車なのに激減した!? 懐かしのコンパクト2ドアクーペ5選
現在はミニバンとSUVが全盛の時代で、ふたり+αしか快適に乗れないクーペは激減してしまいました。しかし、クーペならではのカッコ良さや走りの質は不滅です。そこで、かつて人気だったコンパクト2ドアクーペを5車種ピックアップして紹介します。
かつて隆盛を誇ったコンパクト2ドアクーペ
現在の国内自動車市場で人気のモデルといえば、ミニバンとSUVです。そのため、人も荷物もあまり載せられず、使い勝手が良くない2ドアクーペは激減してしまいました。
一方、かつてはスタイリッシュなデザインと走りも秀逸と評され、各メーカーから数多くの2ドアクーペが販売されていたことがあります。
そこで、過去に販売されたコンパクト2ドアクーペのなかから、5車種をピックアップして紹介します。
●トヨタ「カローラレビン」
トヨタを代表するベーシックカー「カローラ」のスポーツバージョンとして開発された初代「カローラレビン」は、1972年に発売。
そこから代を重ねて、1995年に登場した7代目のカローラレビンをもって、歴史に幕を閉じました。
ボディサイズは全長4305mm×全幅1695mm×全高1305mm、ホイールベース2465mmと日本の道路環境にちょうど良い5ナンバーサイズで、外観は伸びやかでクーペの見本のような流麗なフォルムです。
パワーユニットは1.5リッターおよび1.6リッター直列4気筒エンジンがあり、なかでも上級グレードには、名機の誉れ高い「4A-GE型」を搭載。1気筒あたり5バルブと4連スロットルが与えられ、自然吸気ながら165馬力ものパワーを誇りました。
また、グレードによっては高性能なマクファーソンストラット式サスペンションである「スーパーストラットサスペンション」を採用し、高いロードホールディング性能を実現。
2000年に生産終了したので、すでに20年が経ち、中古車市場での相場は100万円未満ですから、性能からするとお買い得かもしれません。
●日産「ルキノクーペ」
日産「ルキノクーペ」は、1994年から1999年まで販売されていたコンパクト2ドアクーペで、同社のセダン「サニー」をベースとしたモデルです。
セダンをベースにクーペをつくる手法は古くから存在し、かつては「スカイライン」や「ブルーバード」などがセダンとクーペをラインナップしていました。
ルキノクーペのボディサイズは全長4285mm×全幅1690mm×全高1375mmと、コンパクトながらもホイールベースが2535mmと長めで、クーペとしてはリアシートの居住性が高いのが特徴です。
トランク容量が大きいことと合わせ、スポーティさよりも実用性を重んじたモデルといえるでしょう。
搭載されたエンジンは105馬力の1.5リッターと140馬力の1.8リッター直列4気筒で、スペック的には平凡な値ですが、1トンほどの軽量な車体には十分なパワーでした。
現在は中古車がほとんど流通しておらず相場は不明ですが、たまに出てくる物件は30万円前後で取り引きされることが多いようです。
●三菱「ミラージュアスティ」
現在はコンパクトな5ドアハッチバックの三菱「ミラージュ」ですが、かつてはさまざまなボディバリエーションが存在しました。
そのうちのひとつが、4代目と5代目に設定された2ドアクーペの「ミラージュアスティ」です。
5代目ミラージュがベースの2代目アスティは1995年に発売され、おっとりとしたフロントマスクに対して「ランサーエボリューション」をイメージさせるリアまわりのデザインが特徴となっています。
全長4230mm×全幅1690mm×全高1365mmのボディサイズは、当時のコンパクトクーペのなかでも小さい方で、取り回しの良さがうかがえます。
搭載されるエンジンはすべて直列4気筒で、1.3リッター、1.5リッター、1.6リッターの3種類が設定され、なかでも1.6リッターはスポーティな仕様で最高出力175馬力を誇り、組み合わされるトランスミッションは5速MTのみです。
2000年に生産を終えてから20年が経っているためと、元々の販売数も多くなかったことから、現在は中古車がほとんど流通していません。
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