人気車はスライドドアが多い? スライド式とヒンジ式の長所と短所とは
少子高齢化が進む現代では、ドライバーだけでなく後部座席に座る人にも優しいクルマが求められています。クルマの後席に乗り降りするドアとして、スライドドアとヒンジドアがありますが、それぞれのメリット・デメリットはどのようなところなのでしょうか。
販売ランキング上位はスライドドア採用車が多い?
少子高齢化が進む日本では、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違いによる誤動作抑制装置などドライバーをサポートする技術に加え、後部座席に座る同乗者にも優しいクルマが求められています。
スライドドアで乗り降りがしやすいミニバンや軽ハイトワゴンが販売ランキングの上位にランクインしていることも、乗降性に優れたクルマへのニーズが高いためだといえるでしょう。
では、乗降性が良いクルマとはどのようなものなのでしょうか。ミニバンなどに採用されるスライドドアと、これまで主流だったヒンジドアの長所と短所をそれぞれ検証してみます。
スライドドアの歴史は古く、1964年に登場したダットサン「キャブライト ライトバン」という貨物用(商用車)が国産車で初めて採用したといわれています。
その後さまざまな車種に採用されるようになります。「ワンボックス」と呼ばれるエンジンがボディ下にあるノーズのない貨物車ベースの「キャブオーバー」から、エンジンを前方に搭載した「ミニバン」タイプが主流となり、1982年に登場した日産「プレーリー」といった乗用車にも一部採用されはじめます。
乗用車にスライドドアが普及したのは、「イージークローザー」という半ドアの状態から自動で閉まる機能や、スイッチひとつで開閉できる電動式が装備されるようになったことが大きいようです。
現在はスライドドアの利便性が進化し、ダイハツ「タント」に採用される、Bピラーをリアドアに内蔵した「ミラクルオープンドア」など、大開口で乗り降りがしやすい設計のクルマもあります。
また、都内を中心に普及が進んだトヨタの「ジャパンタクシー」は、スライドドアを採用する同社の「シエンタ」をベースとしています。
東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を控え、国内外の多くの人に利用されることから、乗降性の良いタクシーが求められているといえます。
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