走る不動産は2億円オーバー! バブルで価格高騰した名車5選
「プレミア価格」を世に知らしめたクルマとは!?
●日産「Be-1」
1982年に発売された日産「マーチ」は、当時人気絶頂だったアイドル歌手の近藤真彦をCMキャラクターに起用し「マッチのマーチ」や「スーパーアイドル」のキャッチコピーも話題となり、国内コンパクトカー市場で大ヒットを記録。
そして1987年に日産は、マーチのコンポーネントを流用して、遊び心を持ったレトロ調なデザインの内外装の「Be-1」を台数限定で発売。後に「パイクカー」とも呼ばれました。
愛嬌のあるフロントマスクで丸みを帯びたボディラインに、開放感あふれるキャンバストップ(標準ルーフもあり)で一躍人気となり、それまで日本では見られなかった中古車価格が新車価格を大きく上回る「プレミア」を、広く世間一般にも知らしめます。
エンジンはマーチと同じ1リッター直列4気筒を搭載し、最高出力は52馬力でしたが、AT車でも700kgしかない車重のBe-1には十分な出力で、クルマのキャラクター的にも高出力は要求されませんでした。
長期間にわたり人気を保ち続け、1989年にはパイクカー第二弾の「パオ」、1991年には「フィガロ」が発売され、高い人気を獲得することになります。
●トヨタ「スープラ ターボA」
1978年にデビューした初代「セリカXX(輸出名スープラ)」は、当時の「セリカ」を大柄にして2.6リッター直列6気筒エンジンを搭載した、北米市場を意識したモデルです。
2代目では直線基調のボディに「ソアラ」と同じ2.8リッター直列6気筒エンジンを搭載し、国産200km/hオーバーカー(市販車では180km/hでスピードリミッターが作動)の仲間入りを果たしました。
そして、1986年のモデルチェンジでは、セリカXXから輸出名と同じ「スープラ」に車名変更をするとともに、最高出力240馬力を発揮する3リッター直列6気筒ターボエンジンを搭載する「スープラ3.0GT」が登場。
1988年には、「全日本ツーリングカー選手権(グループA)」のホモロゲーションモデルとして、エンジンやサスペンションに専用のチューニングが施され、最高出力が270馬力まで高められた「スープラ3000GT ターボA」が500台限定で発売されると即時完売します。
新車価格が405万円だったスープラ3000GT ターボAですが、発売直後に中古車販売店に並んだクルマのなかには、450万円から500万円となっているものも現れるなど、プレミア価格が普通でした。
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今回、紹介したモデルのなかで、F40と959、NSXは、現在でも価格が高騰しています。正確には、バブルのころに高騰して、バブル崩壊後にかなり下がり、ここ数年で著しく高騰したということになります。
近年の高騰はバブル期以上ともいわれ、完全に投機の対象となってしまいました。
とくに1980年代から1990年代の旧車は軒並み高騰していましたが、どうやら価格の下落も始まっているようです。とはいうものの、F40や959のような限定車でコレクターズアイテムとなっているモデルは、そう簡単には下がらないでしょう。
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