トヨタ「RAV4」なぜ売れる? 激戦のSUV市場で支持される理由とは
トヨタ「RAV4」は2019年4月に発売されたミドルサイズSUVです。間もなく発売から1年が経つものの、登場時から販売台数がほとんど落ちていないというのですが、人気の理由はどのようなものなのでしょうか。
販売台数が落ちていない? RAV4が人気の理由とは
トヨタ「RAV4」は、2019年4月10日に発売されたミドルサイズSUVです。発売後1か月で約2万4000台の予約受注を受けるなど販売面において好調な立ち上がりを見せたほか、2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するという実績も残しました。
その後も販売台数を落とすことなく、堅調に売れ続けています。通常、新車は発売されたときをピークに売れ行きが落ちることが多く、SUVなど趣味性の高いクルマではその傾向も強いのですが、なぜRAV4は安定して売れ続けているのでしょうか。
日本自動車販売協会連合会の発表する登録車販売データによると、RAV4は2019年4月に3136台という販売台数を記録した後、同年5月から2020年1月までの販売台数は6817台、7822台、8646台、6277台、6601台、3919台、4988台、5759台、5549台と安定した売れ行きうを記録。
初期の受注分が登録された発売直後の販売台数(登録台数)からは落ちたものの、5月以降で4000台を下回ったのは消費税増税がおこなわれた2019年10月のみという結果です。
RAV4はなぜ安定して売れ続けているのでしょうか。トヨタの販売店スタッフは次のようにコメントします。
「これまでSUV新車市場をけん引してきたのは、スタイリッシュな都会派クロスオーバーのコンパクトSUVでした。具体的には、『C-HR』や『ヴェゼル』などが挙げられます。
対して、RAV4はミドルサイズSUVであるほか、デザインもワイルド系です。機能面では世界初の4WDシステムを採用するなどの点も、売れ筋だった都会派SUVとは方向性が異なります。これまでと方向性の違うSUVという点などが、売れている要因といえます」
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2019年の売れ筋モデルとなっていたRAV4がC-HRやヴェゼルと比べて違いがあること、そしてRAV4がSUVらしいワイルドのある外装となっていることがわかりましたが、車格が同じミドルサイズSUVを見るとどうでしょうか。
マツダ「CX-5」は、都会派かつラグジュアリーな世界観を感じさせるデザインとなっているほか、ホンダ「CR-V」もメッキパーツが多用され、都会的で高級感を感じさせるデザインです。
またRAV4やCX-5より車格がやや小さいものの、同じミドルサイズSUVに分類されるマツダの「CX-30」は、CX-5と同様に都会的で洗練されたデザインですが、厚いフェンダーアーチモールで踏ん張り感が強調されている点が特徴です。
これらの車種と比較してRAV4は「ワイルド」「アウトドア感」といったキーワードが似合うデザインですが、ミドルサイズSUVのなかでRAV4がもっとも売れているという現状から、アウトドアテイストの強いデザインはRAV4が人気となる理由のひとつのようです。
こんな短い期間で売れ続けてるとか・・・