「人が見えないの?」歩行者いる横断歩道前で車がほぼ一時停止しない理由とは

命の危険も! 乱横断すべきでない理由とは

 信号のない横断歩道で歩行者を優先しないドライバーが問題となる一方、道路の横断禁止の場所や横断歩道のない場所を無理に横断する乱横断も問題となっています。

横断禁止箇所で横断してはいけない
横断禁止箇所で横断してはいけない

 横断歩道で待っていてもクルマが止まらないのであれば、「横断歩道ではない場所でも構わず渡ってしまおう」と考える人がいてもおかしくありませんが、歩行者の横断ルールについては道路交通法12条(横断の方法)や同法13条(横断の禁止の場所)で定められており、乱横断は違反行為です。

 また、乱横断は歩行者自身が事故に巻き込まれるリスクも高く、非常に危険です。

 警察庁交通局が発表したデータによると、2018年に歩行者自身の違反行為があって歩行中に死亡した人は65歳以上の高齢者では512人、高齢者以外では238人でした。

 そのうち、横断歩道外の横断を含む「横断違反」で死亡した割合は、65歳以上の高齢者では33%(288人)、高齢者以外では16%(53人)にのぼるといいます。

 高齢者の場合、横断違反で死亡した割合は「信号無視(6%)」や「めいてい等(6%)」を大きく超えて、原因のトップとなっています。

 また、上記のデータは調査不能だった場合のケースは含まれておらず、実際にはさらに多い可能性もあります。

 乱横断自体に罰則はありませんが、避けるべき行為であることは変わりません。

※ ※ ※

 安全な交通社会を実現するためには、ドライバーと歩行者がともに交通ルールを遵守し、互いに配慮しあうことが必要といえるでしょう。

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Writer: くるまのニュース編集部

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