なぜ速度警告の「キンコン音」は消えた? 国内外で異論でた廃止理由とは

「懐かしい」5ボタンが並ぶアナログ選局ラジオ

 1980年頃から日本車のオーディオも欧州と同様に、「DINサイズ」と呼ばれた180mm×50mmサイズの規格に沿ったものが増えてきました。

 それ以前は150mm×50mmのユニットサイズやとくに規格統一されていないものもあり、よく見かけたのはダッシュボードに左右に丸いダイヤルと間にプッシュ式5ボタンのカーラジオが埋め込まれていたクルマです。

ラジオ局の選局にも一苦労した時代
ラジオ局の選局にも一苦労した時代

 多くのカーラジオは、右側の丸いダイヤルが電源とボリューム兼用で、一度押すと電源ON、もう一回押すと電源OFF、右に回せば音量が大きくなり、周囲にあるリングが音質の調整になっていました。

 1970年頃からは、高級車や上位グレードの車両ではプッシュ式5ボタンラジオでもFM放送が受信可能なものも登場しています。

 当時は、首都圏のFM放送局といえば「FM東京(TOKYO FM)」と「NHK-FM」しかなかった時代のため、FMはふたつで十分だったと思われます。

 選局方法などは、AMのみの5ボタンラジオと同じでしたが、左側の丸いチューニングダイヤルの周囲にあるリングが左右の音量バランスになっているものが多く存在していました。

※ ※ ※

 速度超過警告ブザーやアナログ選局ラジオ以外にも、近年ではRVやSUVのフェンダーに装着されたサイドアンダーミラー(きのこミラー)が廃止されるなど、時代ごとのニーズに合わせてクルマの装備品も変化しているようです。

【画像】いまや絶滅危惧の「きのこミラー」や懐かしいクルマの装飾品

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Writer: くるまのニュース編集部

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