死亡事故数が約1.4倍!? 「まさか!の事故」が急増する理由とは
NEXCO西日本は、2019年における交通死亡事故発生件数、死亡者数を発表しました。これによると、2018年と比べて約1.4倍増加しているといいます。なぜ、交通死亡事故発生件数、死亡者数ともに増加傾向にあるのでしょうか。
NEXCO西日本管内の事故はなぜ増加?
西日本エリアの高速道路を管理・運営するNEXCO西日本は、管内における2019年の交通死亡事故発生状況をとりまとめました。それによると2019年は、交通死亡事故発生件数、死亡者数ともに2018年と比べ約1.4倍となったことが判明しています。なぜ、増加傾向にあるのでしょうか。
NEXCO西日本によると、2018年は死亡事故発生件数32件、死亡者数35名だったのに対して、2019年は死亡事故45件が発生し、51名の尊い命が失われたといいます。
なお、2019年の内訳は上半期が19件、21名(2018年:10件、10名)、下半期:26件、30名(2018年:22件、25名)でした。
これは、死亡事故発生件数と死亡者数ともに、2005年10月の道路公団民営化以降で過去最少となった2018年の約1.4倍です。
その要因として、「対停止車両事故」が19件(2018年:9件)、「対人事故」が8件(2018年:2件)発生し、高速道路上で停止車両や人へ衝突する「まさか!の事故」が増えたことが挙げられます。
万が一の状況にも対応できるよう、常に前方に注意しながら走行するほか、道路情報板などから前方で発生している異常事態の把握をすることが大切です。
また、事故や故障に遭遇した場合は、まず後続車に合図のうえ、速やかに安全な場所へ避難し、110番や道路緊急ダイヤル(#9910)、非常電話などで通報するようNEXCO西日本はアナウンスしています。
高速道路は、時速100km近いクルマやバイクが行き交っている空間です。事故・故障などの緊急事態が発生した場合の避難等措置の適否が生死を分けることもあります。
そのため、事故や故障等でやむを得ず高速道路上で止まった場合、ハザードランプ・発炎筒・停止表示器材等で後続車に対する注意喚起をおこないます。移動する際はガードレールの外側や中央分離帯に沿って後方へ移動し、足元にも十分注意しましょう。
また、事故・故障車付近の本線車道や路側帯を歩き回ることや、車内や車の前後での待機は大変危険です。運転手も同乗者も全員、自車より後方のガードレールの外側など安全な場所へすみやかに避難してください。
高速道路上に停まっている車両の付近を通過する際には、人が路上にいる可能性や止まっている車両の陰から人が飛び出して来る可能性があります。
必ず速度を落として注意して走行してください。また通過時に危険を感じた場合は、最寄りの休憩施設などから110番・非常電話・道路緊急ダイヤル(#9910)などで通報しましょう。
なお、NEXCO西日本の今後の新たな取り組み方針として、対停止車両・対人事故の防止に向けて、鋭意、対策強化に取り組んでいくとし、「高速道路をご利用の皆さまにおかれましては、より一層の安全運転を心掛けていただきますようお願いいたします」と高速道路上の安全に対するアナウンスをしています。
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