「プリウスかたつむり」で車中泊!? 約4日分の電気が使えるスーパーマシンとは
かたつむりみたいな「プリウス」が登場! どこか可愛らしげのあるこのクルマの正体とは、なんなのでしょうか。
プリウスがかたつむりに変身?
トヨタ「プリウス」のルーフに白い塊が乗った「プリウスかたつむり」。これはどのような用途で使われるものなのでしょうか。
2020年1月31日から2月2日に千葉県・幕張メッセで開催されている「ジャパンキャンピングカーショー2020」に出展された、このプリウスかたつむりは、キャンピングカーを手がける「かーいんてりあ高橋」が製作した「プリウス リラックスキャビン」。トヨタ「プリウス(30系)」にFRP一体型シェルを搭載し、かたつむりのような独特のボディになりました。
プリウスの上に乗っかっている殻の部分は2階にあたり、大人が横になれる空間を確保しています。車内の後部座席を倒してマットを敷き詰めれば、1階部分も就寝可能に。上下2段ベットのような構造で、大人4人が就寝できます。
車体後部には、立って着替えができる縦長の空間も用意。それでいて全高は2110mmに抑え、一部の立体駐車場を利用可能なサイズを実現しています。
また、プリウスに搭載されている高圧バッテリーから電力供給可能。1500WのAC100V電源で、消費電力が大きい電子レンジやドライヤーなどの家電も使えます。
プリウスかたつむり1台で一般家庭の約4日から5日の電源供給が可能。キャンプや車中泊、また災害時における電源確保は大きな課題ですが、クルマ自体が発電できるのは大きな強みです。
このプリウス リラックスキャビンは、2012年の東京オートサロンに出展され、かたつむりのような独特なボディと、キャンピングカーのベース車にプリウスを選ぶという斬新な発想で、大いに注目を集めました。
このプリウスキャンピングカーを製作した理由について、かーいんてりあ高橋の代表である高橋氏は、次のように話します。
「キャンピングカーの新しいカテゴリを作ろうと意気込みました。働き盛りで小さな子どもがいるような家庭でも、経済的にも物理的にもキャンピングカーを楽しんでもらいたい、という思いから、一家に一台、ふだん使いもできるキャンピングカーとしてプリウスをベース車にしたキャンピングカーの製作を思い立ったのです」
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停電時に威力を発揮するプリウスかたつむり。大人が最大4名まで就寝でき、キャンプだけではなく、災害時などさまざまなシチュエーションで活躍します。
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