実際どっちがお得? 残価設定ローンと月額定額サービス「KINTO」のメリットとデメリット
若年層にとってはKINTOのほうがお得!?
トヨタのセールスマンはKINNTOについて、気になるポイントを教えてくれました。
「定額料金に含まれる任意保険は、通常、事故なく契約を続けると年度ごとに等級が上がり割引率が高くなります。しかしKINTOは、保険の等級が低い若年層も、等級が高い高齢者も月額料金に差はありません。保険の等級が反映されないので、長く乗っているドライバーには割高に感じるかもしれません。
しかし、初めてクルマを購入する人には、大きなメリットになると思います。
また、たとえば盗難や全損事故となった場合で、契約は中途解約にはなるものの追加料金はなく、KINTOが加入している保険ですべてまかなわれます。保険の等級もドライバーに引き継がれることはありません。
KINTOで3年間クルマに乗っていても保険の等級は変わらないので、等級が低い方は引き続き、KINTOを契約するほうがお得かもしれません。事故に関しては保険の負担が少ないので、安全意識が低くなり、運転が粗くならないのかが心配なぐらいです」
保険料という意味でKINTOは、初めてクルマを購入する若年層にとっては、お得な購入プランのひとつといえるでしょう。しかし、経験値の高い優良ドライバーにとっては、均一の保険料が割高に感じるかもしれません。
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残価設定ローンと月額定額サービスは、どちらもメリットは数多くありますが、それらのメリットが一方ではデメリットになることもあります。
KINTOは頭金不要の定額料金が特徴ですが、ローンではなくリースに近いサービスなので、頭金を入れたり繰り上げ返済はできません。頭金やボーナス払いで月々の支払いを抑えたい人にとっては、コミコミとはいえそれなりに高いKINTOの定額料金をデメリットに感じるでしょう。
また、どちらも3年の契約満了時にクルマを返却し、再契約して新たな新車に乗り換えることができるので、安全・安心な最新のクルマに乗り続けられるメリットはありますが、慣れた愛車に愛着が沸き手放したくなくなったとしても、KINTOでは継続して乗ることはできません。
ほかにも、ネットによる簡単な契約よりも、営業マンとの値引き交渉やオプション設定などの交渉もできる残価設定ローンのほうが、交渉上手な人にとってはメリットとなるかもしれません。
残価設定ローンとKINTO、それぞれのメリット、デメリットを考えると以下のことが挙げられます。
■残価設定ローンに向いている人
・とにかく月々の支払は抑えて新車に乗りたい
・予算よりも1ランク上の新車にどうしても乗りたい
・クルマの使用は週末のみ。遠出のドライブは年に数回
・トヨタ以外のクルマも選びたい
■月額定額サービス KINTOに向いている人
・頭金はないけどクルマがほしい
・月々の支払いは一定だと安心して支払える
・トヨタのクルマから選べるならそれでいい
・WEBサイトから手軽に申し込めるのが便利だと感じる
なお、KINTOは2020年1月に選べる車種がさらに増え、今後まだまだサービスの内容も改善されていくことが予想されます。
月々の支払額がネックとなりがちなKINTOですが、たとえば子どもが18歳になって免許を取得した際に家族で1台のクルマをシェアするというのも、KINTOのお得な利用方法のひとつです。
今回は、残価設定ローンとKINTOを比較してみましたが、通常のオートローンでも金利や付帯サービスにさまざまな種類があるため、自身や家族のスタイルに合わせて新車の最適な購入方法をしっかり選びたいものです。
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