「バチッ!」なぜ給油前「黒パッド」タッチ 乾燥時は特に注意が必要な理由とは
店員は静電気除去パッドに触れない? ほかのトラブルは?
通常のガソリンスタンドでは、店員が静電気除去パッドに触れている姿を目にすることがありませんが、その理由は店員が着用しているユニフォームが関係しています。
ガソリンスタンドの店員が着ているユニフォームは「静電気帯電防止作業服」と呼ばれているもので、JIS規格の基準を満たした静電気が帯電しにくい仕様です。
ユニフォーム着用時は摩擦による静電気の発生がないため静電気除去パッドに触れる必要がなく、安全に給油作業をおこなうことができます。
帯電は自覚が難しく、「パチッ」となるまで気が付きにくい現象です。とくに、クルマに乗り降りする際はシートとの摩擦によって簡単に静電気が発生してしまいます。
また、静電気は完全に把握しきれていない現象のようで、細かい部分では研究者の間でも意見が分かれるとのことです。冬だけでなく夏も静電気は発生しますので、季節を問わずに給油時は静電気除去パッドへ触れるようにしましょう。

セルフスタンドではドライバー自身のミスによって起こるトラブルが増加しているそうです。
たとえば、指定燃料の入れ間違えです。一般的なクルマの燃料は「レギュラーガソリン」「ハイオクガソリン」「軽油」の3種類があります。
慣れないクルマであれば、レギュラー車なのかハイオク車なのかディーゼル車なのか、とっさに思い出せない状況があるでしょう。
たとえば、レギュラー車からディーゼル車に買い替えた際、無意識にレギュラーを入れてしまっては、重大なエンジンの故障を招いてしまいます。
入れ間違いを防ぐには、給油ノズルの色を確認します。ノズルの色は法令によって決まりがあり、軽油は緑、レギュラーガソリンは赤、ハイオクガソリンは黄色と定められています。
また、燃料をあふれさせるというトラブルもあるようです。
給油ノズルは給油口の奥まで差し込むことで満タン時に自動停止する設計となっています。しかし、差し込みが甘く抜け落ちてしまったり、ギリギリまで満タンにする目的でノズルの先端が見える状態で給油する人も存在します。
少しの量であっても気化したガソリンは引火しやすいため、あふれた際は必ず店員に声をかけるようにしましょう。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。









