なぜ新型「スープラ」は北米で人気? 日米でカスタム合戦が行われる要因とは

2020年1月10日から12日にかけて開催されたカスタムカーの祭典・東京オートサロン2020には、2019年5月に発売されたばかりのトヨタ新型「スープラ」のカスタムカーが38台も出展されました。また、その2か月前にアメリカで開催されたカスタムカーショー・SEMAショー2019では、より多い台数の新型スープラのカスタムカーが出展されたというのですが、はたして日米両国ではどのような盛り上がりをみせたのでしょうか。

米国の人気は日本より高い!? 新型「スープラ」カスタム事情の詳細とは

 2020年1月10日から12日に千葉県・幕張メッセで開催された東京オートサロン2020では、2019年5月に発売されたトヨタ新型「スープラ」(以下、GRスープラ)をはじめとした歴代スープラのカスタムカーが、数多く出展されました。内訳はGRスープラ38台、A80型スープラ5台、A70型スープラ2台の、3世代合計で45台です。

 登場直後のGRスープラのカスタムカーが38台も出展されたのは驚きですが、じつは毎年11月にラスベガスで開催されている「SEMAショー」では、さらに多い台数のスープラが展示されていたといいます。いったい、どのような盛り上がりを見せたのでしょうか。

SEMAショー2019で展示された「HKS USA Mk.V ワイドボディGR SUPRAストリートコンセプト」
SEMAショー2019で展示された「HKS USA Mk.V ワイドボディGR SUPRAストリートコンセプト」

 スープラの人気が北米で盛り上がった要因としては、2001年に1作目が公開された映画「ワイルド・スピード」シリーズの存在があります。

 スープラ(1994年式タルガトップ仕様)は1作目の後半から登場するのですが、この映画によってスープラをはじめとした日本車の人気が北米を中心に盛り上がりを見せたのです。

 その後、2019年に発表された新型スープラの登場経緯を振り返ると、同年の東京オートサロンでは「GRスープラ スーパーGTコンセプト」と、もう1台ダズル迷彩のようなカモフラージュが施された「A90型スープラ」(GRスープラ)が出展されました。

 GRスープラの正式な発表は、その数日後の2019年1月14日(現地時間)にデトロイトモーターショー2019の会場でおこなわれたので、東京オートサロン2019の会場でひと足早く公開されたことは大きな話題となりました。

 そして2019年5月には、日本国内での販売が開始されます。ちなみに、GRスープラの製造はオーストリア・マグナシュタイアタイア社でおこなわれています。

 そのうえで、最後の仕上げをトヨタ自動車元町工場でおこなっているので、日本のユーザーへのデリバリーには手間と時間が掛けられているといえるでしょう。

※ ※ ※

 2019年11月に開催された第54回SEMAショーには、米国トヨタのブースだけでもノーマル2台を含む合計14台のGRスープラが出展されました。

 そして、レイズ、GReddy、テイン、クスコ、カーメイト、HKS、トーヨータイヤなど、オートサロンでもおなじみの日系パーツブランドのブースにも、ほぼすべてといっていいほどGRスープラのカスタムモデルが展示されていたのです。

 同行したカメラマンが4日間計50km以上を歩いて探し回ったところ、GRスープラだけで48台、A80型スープラ3台を含めると全51台のスープラに遭遇したといいます。

 アメリカでGRスープラのデリバリーが開始されたのは2019年夏ですが、現地での人気は日本以上に沸騰しているようです。

 米国トヨタ副社長のエド・ラウケス氏は、次のように話します。

「北米でも多くの人々が長い間、スープラの復活を望んでいました。最初のロットとなる『ローンチエディション』は1500台が販売されましたが即座に完売となり、その後のロットも大変好調です。

 アメリカ北東部など、寒く降雪が多い地域のディーラーにはわずかに残っているようですが、カリフォルニアなど暖かい地域では、入荷したとたんにお待ちいただいているお客様が購入していく状況です」

新型「スープラ」過激にイジったのは日米どっち? カスタムカー対決を画像で見る(20枚)

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1件のコメント

  1. 加藤久美子氏の過去の記事

    『つまり、30km/h制限の道路を30km/hで走っていても、後ろから法定速度60km/hの自動車が追い付いてきたら、「追いつかれた車両の義務」が発生することになります。「制限速度を守っているのだから道を譲る必要はない」ということではないので注意したいです。』

    制限速度を遵守してトロトロ走ってるやつはさっさとどけクソ野郎!だそうです。

    加藤久美子氏よ、フェイクニュースを世に広めておきながら訂正記事を出さないとは
    ジャーナリストを名乗る資格なし。

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