トヨタ新型「RAV4」はウインターレジャーで最強!? 激売れSUVの実力を徹底調査

最新の安全装備でロングドライブも疲れ知らず

 RAV4のアドベンチャーグレードは、走行状況に応じて前後トルク配分に加えて後輪トルクを左右独立で制御する、世界初の4WD機構「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を搭載しており、悪路走破性の高さも特徴のひとつです。

オレンジのアクセントが映えるトヨタ新型「RAV4」(アドベンチャー)
オレンジのアクセントが映えるトヨタ新型「RAV4」(アドベンチャー)

 今回はブリヂストンのスタッドレスタイヤを装着していたものの、雪不足のため路上に雪はなく、残念ながら雪上走行は試せませんでした。

 雪上での悪路走破性は確認できなかったのですが、「ダイナミックトルクベクタリングAWD」のおかげで、安定した姿勢でコーナーを曲がることができ、峠道を難なくクリアすることができました。

 さらに、4WDが不要なときには2WDで走行し、プロペラシャフト前後で動力伝達を遮断する「ディスコネクト機構」も採用されています。

 これにより燃費の向上を図るというのですが、約400km走行して、燃費は14.3km/Lを記録。とくに燃費に意識して走行したわけではありませんが、WLTC燃費15.2km/Lと比べても、まずまずの結果となったのではないでしょうか。

 また、RAV4 アドベンチャーには、オフロード走行時に路面状況に応じて走行支援をおこなう「マルチテレインセレクト」が標準装備されています。

「MUD&SAND」「NORMAL」「ROCK&DIRT」の3つのモードを選択し、より深い雪や泥、砂地など、滑りやすい路面での走破性を向上させる機能もあり、悪路で頼もしい機動力を発揮してくれそうです。

 高速道路では、次世代予防安全パッケージの「トヨタセーフティセンス」が役に立ちました。

「ついていく」をサポートする「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)」と、車線を読み取って真ん中を走行する「レーントレーシングアシスト」を活用し、アクセル、ブレーキ、ステアリングの操作をクルマに任せて走行することが可能です。

 トヨタセーフティセンスはクルマが運転をアシストしてくれる便利な機能ではありますが、人間が運転する感覚とは少しだけ異なる挙動がありました。

 高速道路の制限速度に車速をセットして前走車に追従走行していて、前走車の速度が設定速度より遅かった場面で、前走車が車線変更していなくなると、RAV4はアクセル全開で設定速度まで到達するような動きが何度か見られました。

 人間の運転であれば、そこまで必死に加速しないと思いますが、そこは機械の制御なので、設定速度まで一生懸命加速してしまうようです。

 とはいえ、長距離のドライブとなると疲労やストレスが溜まりがちですが、このような先進安全機能が装着されているクルマであれば、アウトドアレジャーの帰り道も安全にドライブができるといえます。

※ ※ ※

 SUVブームといわれるなか、各社さまざまなタイプのSUVをラインナップしていますが、新型RAV4が多くの人から受け入れられ、販売が好調なことも納得です。

 タフで力強い外観デザインや機能的で遊び心のある室内、悪路走破性の高さ、トヨタセーフティセンスによる安全性など、新型RAV4はアウトドアレジャーを楽しむのに最強のモデルであることが実感できました。

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