一世を風靡したクロカン4WDが激減!? 復活してほしいSUV3選
海外で生き残っている日産のハイエンド4WD車とは
●日産「サファリ」
日産はランドクルーザーに対抗する大型クロスカントリー4WD車「サファリ」を1980年に発売しました。
1987年には2代目にモデルチェンジし、RVブームで人気が急上昇。ラインナップは2ドアのショートと、4ドアのロングがあり、初期は商用車のバンのみでしたが、後に乗用車のワゴンが追加されます。
エンジンは4.2リッター直列6気筒のディーゼルとガソリンを搭載し、後に2.8リッターディーゼルが追加。トランスミッションは4速ATと5速MTが選択可能でした。
丸みをおびてスマートな印象の外観だったランドクルーザーに対して、サファリは直線基調のデザインでしたが、その無骨さが評価されます。
サファリは1997年にフルモデルチェンジをおこない3代目となり、ボディのデザインがスタイリッシュに変貌しましたが、2007年に、このモデルをもって日本での販売を終了。
現在、後継車の「パトロール」が海外で販売されており、ボディサイズは全長5165mm×全幅1995mm×全高1940mm(5ドア)と、トヨタ「ランドクルーザー200」よりも大型化しています。
現在の日本市場においてはランドクルーザーが安定した販売を記録しており、勝るとも劣らない魅力を持つパトロールは、日本市場で復活すれば受け入れられる可能性がありそうです。
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今回紹介したような本格的なクロスカントリー4WD車は、日本で性能を発揮する機会はほとんどないでしょう。
しかし、高機能な腕時計と同じように「本物のギア」が持つオーバースペックな性能は、大いに魅力があります。
RVブームは一過性のものでしたが、クロスカントリー4WD車が放つオーラは、この先も色褪せません。