あなたも予備軍かも!? あおり運転のリアルな現状をパナソニックが発表

パナソニックは、「あおり運転とドライブレコーダーの使用状況に関する調査」を実施。あおり運転被害の現状を公開しました。

運転中イライラすることのある人のうち28.1%が「あおり運転予備軍」

 パナソニックは、「3か月に1回以上自動車を運転し、年末年始に自動車で帰省や長距離のお出かけをする予定のある、全国の20代から60代の男女2000人(男性:1153人、女性:847人)」を対象に、「あおり運転とドライブレコーダーの使用状況に関する調査」を実施しました。

あおり運転のイメージ
あおり運転のイメージ

 同調査では、「あおり運転の被害を受けたことがあるか」という質問に、約8割が「あおり運転を受けたと感じたことがある」と回答。

 その被害の種類は「車間距離を詰められた」が85.4%でもっとも高く、次いで「パッシング」「クラクションでの威嚇」「幅寄せ」と続く結果となりました。

 また、被害を受けたきっかけとして思い当たるものは「周りのクルマの流れよりスピードが遅かった」が30.1%でもっとも高く、次いで「車線変更した/割り込みをした」「追い越し車線を走り続けた」との回答が聞かれた一方で、約4割は「特に思い当たらない」と回答。あおり運転被害者の半数近くが、あおられた理由に心当たりがないようです。

 さらに、自らの運転に対する自信については、36%が「自信がある」と回答。男女で比較すると、女性に比べ、男性のほうが運転への自信は高い傾向がみられます。

 また、男性や運転に自信のある人ほど運転中にイライラする頻度は高めで、「頻繁にある」が約13%、「たまにある」が約72%と、「ある」の合計は約85%という結果になりました。

 運転中にイライラすることが頻繁にある人ほど、「悪態をついたり大声をだした/したくなる」「イライラした相手の顔をみた/みたくなる」など相手をあおるような項目が高く、「急加速やスピードを出したりした/したくなる」「クラクションをならした/ならしたくなる」「停車時にイライラした相手に注意した/したくなる」「パッシングをした/したくなる」「ハイビームをした/したくなる」「幅寄せをした/したくなる」など、あおり運転に繋がりかねない行動をとる傾向が高いようです。

 イライラするシチュエーションを聞いたところ、約6割が「渋滞にはまった」と回答し、「時間に遅れそうだった」「周囲のクルマのスピードが遅かった」など、時間やスピードに関する意見が多くみられました。

 ほかにも、「周囲のクルマが突然車線変更した/割り込みされた」「前のクルマが何度もブレーキを踏んだ」など、周囲のクルマの運転技術に関する項目も多く、イライラするときの乗車状況は、「一人で乗車しているとき」が約8割と、ダントツの結果です。

 自分があおり運転をしていた可能性については、「ある」「たまにある」「いわれてみればしてしまったかもしれない」の回答の合計が約47%と約半数を占める結果となりました。

 男女別でみると、特に40代以上の男性は6割超が「あおり運転をしていた可能性がある」と回答し、女性に比べ高い傾向がみられます。さらに、自らの運転に自信のある人ほどあおり運転をしていた可能性が高い傾向があることがわかりました。
 
 また、あおり運転対策として心がけていることは、「なるべく車間距離をとる」「不審なクルマに近づかない」が5割台、次いで「無理な割り込みはしない」「ドライブレコーダー導入」という意見が多く、ドライブレコーダーの保有者は43%、非保有者は57%という結果です。

 さらに、今後ドライブレコーダーを購入する際に重視する機能については、「録画した場所や時間の記録を残す(GPS機能)」が57.3%でもっとも高く、次いで「前方と後方の同時録画」、「暗い場所でもハッキリ録れる高感度撮影」と続きました。

 あおり運転の被害の種類で「車間距離を詰める」が85.4%ともっとも高かったという調査結果からもわかる通り、「前方後方の同時録画」機能への需要は高まっているようです。

※ ※ ※

 今回の結果を踏まえると、あおり運転加害者の大半は、道路状況や周囲を走る他車の運転技術のレベルの違いによるイライラから、無意識にあおり運転につながる行動を取ってしまっていることが考えられます。

 被害者、加害者、どちらにもなり得るあおり運転の現状を打破するためには、ドライバーが各々の運転に気を付けるだけでなく、状況証拠を映像として残せるドライブレコーダーを上手く活用することが、自身の運転の抑止力にもなり、安全運転につながるのではないでしょうか。

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