日産の一時代を支えた名機! L型エンジンを搭載した車5選

日産の直列6気筒エンジンといえば「R32型 スカイラインGT-R」などに搭載された「RB型」が知られていますが、それ以前の「L型」も多くの人々の記憶に残るエンジンです。そこで、名機の誉れ高いL型エンジンを搭載したクルマ5車種をピックアップして紹介します。

一世を風靡した名機。日産の「L型」エンジン

 国産車が海外のクルマを模して設計されていた時代が過ぎ、エンジンも新世代の機種が登場し始めた1960年代に日産は「L型」エンジンを開発。

L型エンジン搭載車のなかでもダントツの人気を誇る「フェアレディ240ZG」
L型エンジン搭載車のなかでもダントツの人気を誇る「フェアレディ240ZG」

 1965年に「セドリック スペシャル6」へ最高出力115馬力の2リッター直列6気筒OHCの「L20型」エンジンを、初めて搭載しました。

 滑らかな回転が特徴の直列6気筒は高く評価され、長きに渡って日産の大排気量車はL型が主流となります。

 そこで、名機の誉れ高いL型エンジンを搭載した日産車を、5車種ピックアップして紹介します。

●スカイライン2000GT(G10型)【L20型】

「ハコスカ」の愛称で親しまれている3代目「スカイライン」
「ハコスカ」の愛称で親しまれている3代目「スカイライン」

 プリンス自動車の主力車種として生産されていた「スカイライン」は、1966年にプリンスと日産が合併した後、1968年に3代目となる日産スカイラインへと生まれ変わりました。

 直列6気筒モデルは2代目スカイラインのプリンス製「G7型」に代り、セドリックと同じく日産製の「L20型」エンジンを搭載。

 3代目スカイラインはフロントがストラット、リアがセミトレーリングアームの4輪独立懸架サスペンションを採用し、新時代の日産車を予感させるスポーティなセダンでした。

 初期モデルでは最高出力105馬力でしたが、1971年には「フェアレディZ」に搭載されていた130馬力(有鉛ハイオク仕様)を発揮する、SUツインキャブレター仕様のエンジンを搭載した2ドアハードトップ「2000 GT-X」が登場します。

 S20型DOHCエンジンを搭載し、レースで活躍したスカイラインGT-Rの高性能なイメージもあり、若者から「ハコスカ」の愛称で呼ばれ、憧れの存在となりました。

●フェアレディ240Z(S30型)【L24型】

高速時代の到来で一気に高出力化された初代「フェアレディ240Z」
高速時代の到来で一気に高出力化された初代「フェアレディ240Z」

 1960年代初頭から販売されていたダットサン「フェアレディ」は、アメリカでもヒットしましたが、欧州製のスポーツカーに対抗すべく、最新技術を投入したスポーツカーの開発が急務でした。

 そして、1969年に発売された新世代のスポーツカー初代「フェアレディZ」は、アメリカや欧州へはダットサン「240Z」として輸出されます。

 当初、日本仕様に搭載されたエンジンは、最高出力130馬力(有鉛ハイオク仕様)を発揮するSUツインキャブレター仕様の「L20型」です。

 ピュアスポーツカーとしてさらに高出力化を推し進め、輸出仕様と同じ最高出力150馬力を発揮する2.4リッター直列6気筒「L24型」エンジンを搭載した「フェアレディ240Z」シリーズが1971年に追加。

 トップグレードの「240ZG」は国内専用モデルで、フロントに通称「Gノーズ」と呼ばれるエアロバンパーとオーバーフェンダーが装着され、初代フェアレディZを象徴する存在になりました。

 しかし、240ZGはわずか2年ほどで廃止されたため、販売台数が少なかったことから、いまでも240ZGは特別なフェアレディZとして国内外で絶大な人気があります。

●ローレル2600SGL(C130型)【L26型】

「ブタケツ」の愛称で呼ばれた2代目「ローレル」(画像は2リッター車)
「ブタケツ」の愛称で呼ばれた2代目「ローレル」(画像は2リッター車)

「ブルーバード」と「セドリック」の間に位置する車種として、1968年に初代「ローレル」がデビューしました。

 1972年に2代目にモデルチェンジした際に、4代目スカイライン(通称「ケンメリ」)と共通のプラットフォームのモデルとして発売。

 スカイラインはスポーティさを全面に押し出していましたが、ローレルは「ハイオーナーカー」としての道を歩みます。

 そのため、1973年には最高出力140馬力を発揮する2.6リッター直列6気筒「L26型」エンジンを搭載する「2600SGL」が追加ラインナップされ、スカイラインとは差別化されました。

 1975年には、さらに排気量を拡大した2.8リッター直列6気筒「L28型」エンジンを搭載することで、走りの質を高めます。

 しかし、当時は3ナンバー車の自動車税が極端に高かったことで、L26型やL28型を搭載したローレルの販売台数は少なく、希少な存在となっていました。

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コメント

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1件のコメント

  1. 日産のL型エンジン、殊に2リッター6気筒のL20型エンジンは当たり外れが天文学的に激しかったと聞いている。
    排ガス規制時代の51/53年規制NAPSのL20Eなど、スカイライン2000GT-ES(ジャパン)に話を絞っても0-400m加速が17.7secと当時の国際水準で「BMW520/サーブ99/シトロエンCX2400もご用心」というものから「サニー1200とどっこい」の19.3secというものまでピンキリの差があったのは記憶に新しい。
    なんたって330型セドリック、2000SGL-Eでは130psの3速ATで最高速は140km/hを超えれば御の字というのが定石だったはずがさる知り合いの談では「俺のセドリックは奇跡的に当たりの個体だった、公道外某所にて3速Dレンジでレッドゾーンを超えて7100rpm!!!!まで回り、最高速はメーター180(実測170内外)に平地で届いた」そうで、1.5トンを2.0リッター自然吸気で引っ張るにしては卓越した性能(同時期のボルボ244GL 2.1リッターをもリード)だったのはシャッポを脱がされたというか、狐につままれた感覚というか…。