スズキは2024年12月17日、ハッチバックスポーツカー「スイフトスポーツ」に特別仕様車「ZC33S Final Edition（ZC33S ファイナルエディション・以下ファイナルエディション）」を発表し、2025年3月19日に発売すると明らかにしました。
　
　ホットハッチの定番モデルとして知られるスイフトスポーツ現行モデルの最後を締めくくる特別仕様車ということもあり、発表当日の販売店にも多数の問い合わせがあったようです。

　スズキのスイフトスポーツは、ベーシックハッチバック「スイフト」をベースとしたスポーツコンパクトカーです。

　軽量なボディにスポーティなエンジンや走りを楽しめるマニュアルトランスミッションの設定、専用のエアロパーツの装備などを採用し、本格的なスポーツカーを実現しながら、手頃な価格に設定したことで、若年層を中心にファンを獲得しています。

　初代は2003年に登場し、現行モデルは2017年発売の4代目。同じく4代目（通算・グローバルは3代目）スイフトがベースです。

　現行型スイフトスポーツのボディサイズは全長3890mm×全幅1735mm×全高1500mm、ホイールベース2450mm。従来とは異なり3ナンバーサイズになりました。

　プラットフォームには新世代の「HEARTECT（ハーテクト）」を採用。高剛性化とともに1トンを切る軽量化を実現。

　パワーユニットは1.4リッターのターボを採用し、最高出力140ps・最大トルク230N･mを発揮。先代までのNA（自然吸気エンジン）からダウンサイズを図るも、パワーウエイトレシオはさらに向上しています。

　以後、8年にわたってラインナップされてきましたが、2023年12月にベースのスイフトが5代目にモデルチェンジ。スイフトスポーツについても去就が注目されていましたが、今回現行型の販売終了が正式にアナウンスされました。

　現在販売しているスイフトスポーツの標準車は、2025年2月に生産を終了し、在庫がなくなり次第、販売を終了する予定です。

　今回登場したファイナルエディションは、エンジンや安全装備などの性能はそのままに、内外装が特別仕様となっています。

　エクステリアは、フロントグリル・アルミホイールなどをグロスブラック塗装に仕上げ、専用デザインのブレーキキャリパーやエンブレム、「ZC33S」の型式を記したCピラーデカールを採用。スイフトスポーツの魅力を引き立てるコーディネートとなっています。

　インテリアは、インパネ・ドアトリム・コンソールにチタンの焼色のようなヒートグラデーション加飾を施したほか、グロスシルバーのステアリングガーニッシュの採用により、ドライバーの高揚感が高まるようなデザインです。

　発表直後からSNSなどでは大いに盛り上がりを見せていますが、中国地方のスズキ販売店によると、販売当日には多数の問い合わせがあったようです。

「すでに複数のお問い合わせをいただいており、申し込みをされた方も何名かいらっしゃいます。

　基本的には先着順となりますが、注文が殺到すれば抽選となる可能性もあり、早期に受付終了となることも考えられます。

　断言はできませんが、私の印象としては年末までならおそらく大丈夫、年明けもギリギリ間に合うかもしれません。

　早い段階で受付終了となってしまうことも十分にありえますので、購入を検討されているなら、早めに注文するのが確実です」

　すでに注文した人もいるとのことですが、発表当日に注文したのはどのような人だったのでしょうか。

「スイフトスポーツは固定ファンの多い車種でもありますので、新型モデルや特別仕様車の発表を待っている方というのもおられます。

　そういう方々は、日頃からSNSなどで情報収集をされており、今回もメーカー発表を確認してすぐご来店くださいました」（中国地方のスズキ販売店スタッフ）

　ZC33S ファイナルエディションの価格（消費税込）は6速MT車が232万9800円、6速AT車が240万1300円となっています。

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　スイフトスポーツは数少ないMT車のあるコンパクトカーとして固定ファンも多いクルマです。

　ベース車であるスイフトが2023年12月にフルモデルチェンジしたことから、ファンの間でもスイフトスポーツの新型登場への期待が高まっている中、ついに現行モデルの販売終了が発表されたことになります。

　新型スイフトをベースとした新型スイスポの登場はあるのか、注目が集まりそうです。