東京オートサロン恒例の一斉「無料車検会」!? 不正改造車は何が課せられる?
日本最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン」の会場周辺では、毎年不正改造車の取り締まりがおこなわれます。この取り締まりは俗に「無料車検会」と呼ばれることもあるようですが、具体的にはどのような取り締まりがおこなわれるのでしょうか。
東京オートサロンでは恒例? 「無料車検会」の実態とは
日本最大級のカスタムカーの祭典「東京オートサロン」が、2020年は1月10日から12日までの3日間の日程で開催されます。そして会場周辺では2020年も、俗に「無料車検会」と呼ばれる不正改造車に対する取り締まりが実施される予定です。
具体的にはどのような取り締まりがおこなわれるのでしょうか。
2020年の取り締まりは2019年と同様に、幕張メッセ(千葉県・千葉市)のメイン地下駐車場入り口近辺の車道でおこなわれます。
取り締まり及び不正改造かどうかの検査は、関東運輸局千葉運輸支局、自動車技術総合機構関東検査部、軽自動車検査協会及び千葉県警察が連携しておこなうもので、例年土曜の夜から日曜の早朝にかけて実施されています。
今年は1月11日の深夜から、翌12日の早朝にかけて予定されています。
また、これとは別に、千葉西警察署による違法改造車両に対する一斉取り締まりがおこなわれることが公表されています。
こちらも1月11日と12日におこなわれますが、場所は「一般道路・幕張メッセ周辺・高速道路・料金所及びPA・SAなど」となっています。幕張メッセのメイン駐車場だけではなく、周辺エリアも含めて実施される予定です。
ちなみに、前出の「無料車検会」とは俗称で、正式名称は「特別街頭検査」です。
千葉運輸支局によると、特別街頭検査をおこなう理由を「例年1月中旬に開催される【東京オートサロン】(会場:幕張メッセ)の周辺道路などにおいて多数の不正改造車が蝟集(いしゅう:1か所に群がって集まること)、暴走等の違法行為をおこなっており、道路の利用者や近隣住民に多大な危険と迷惑を及ぼしていることから特別街頭検査を実施するものです」と発表しています。
実際に、どれくらいのクルマが不正改造車とみなされ、整備命令を出されているのでしょうか。
2019年は土曜日の22時から日曜日の4時に実施され、検査車両台数97台 (すべて四輪車)に対して、58台に整備命令書が交付されています。
2018年は日曜日の0時から4時の4時間で、検査車両台数は35台 (すべて四輪車)、そのうち26台に整備命令書が交付されました。
オートサロン会場周辺での街頭検査ではどのような不正改造車が多いのでしょうか。街頭検査を担当する千葉運輸支局に聞いてみました。
――どんなクルマが不正改造車になりますか。
「基本は保安基準に適合しない仕様となります。とくに近年、オートサロン会場周辺の街頭検査で多いのは、マフラーの音量、タイヤ回転部分の突出、違法な灯火、そして最低地上高が低すぎる不正改造となります。
不正改造が認められたクルマには『整備命令書』がフロントガラスに貼られ、幕張メッセのメイン駐車場(地下)に入ることができません」
――整備命令とはどのような内容になりますか。
「整備命令のステッカーがフロントガラスに貼られたクルマは、その後、発令日から15日以内に不正改造箇所について保安基準に適合するよう改善作業をおこない、運輸支局など最寄りの車検場で正しく直っているかどうか現車を提示して確認を受けます。
ステッカーは自分で剥がしてはいけません。車検場で保安基準適合となっていることが確認されれば、検査員によってフロントガラスのステッカーがはがされます」
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検査法人の検査官が車検場に幽閉されてるから車検を通過した後がこんなザマなんだよな
しかも取り締まりを事前に通達して相手を身構えさせてどうするのかね?