意外な車が価格高騰する!? 2020年に価値が急騰しそうな旧車5選

JDM人気で価格高騰しそうなセダンとは!?

●三菱「ランサーエボリューションIII」

「ランサーエボリューション」シリーズはすでに価格高騰中
「ランサーエボリューション」シリーズはすでに価格高騰中

 1992年に「戦うクルマ」としてデビューした「ランサーエボリューション」は、世界ラリー選手権への参戦を目的に開発され、その名前の通り進化を続けました。

 第1世代の2代目「ランサーエボリューションII」ではエンジンの出力向上だけでなく、ハンドリングが向上し曲がりやすい4WDへ進化しました。

 そして、1995年に登場した第1世代の3代目となる「ランサーエボリューションIII」では、ターボの改良や、圧縮比の見直しによりピックアップの良い高回転型エンジンとなります。

 4G63型直列4気筒ターボエンジンの最高出力は270馬力まで高められ、フロントバンパー開口部の拡大によるクーリング性能の向上や、エアダムとリアスポイラーが大型化されるなど、大きなダウンフォースを得られるように改良されました。

 このランサーエボリューションIIIをベースにしたマシンで、世界ラリー選手権では優勝を重ね、1996年にはドライバーのトミ・マキネンが初のドライバーズタイトルを獲得するなど、第1世代のランサーエボリューションの完成形とも呼ばれています。

 ランサーエボリューションIIIはアメリカには輸出されておらず、JDM車両としてさらに人気が高まると思われます。

●トヨタ「10代目 クラウン」

アメリカでは「クラウン」や「セド/グロ」がすでに注目されている
アメリカでは「クラウン」や「セド/グロ」がすでに注目されている

 1995年に10代目となるトヨタ「クラウン」が発売されました。9代目から大きく異なる点として、シャシが完全なモノコックになり、ホイールベースが延びて室内スペースは拡大し、車重は9代目から100kg以上軽量化されます。

 ボディは4ドアハードトップがメインで、4ドアセダンは主に法人向けのモデルとして販売。

 重厚なイメージのフロントフェイスと太いCピラーが特徴で、スマートなイメージと力強さが共存するデザインとなっていました。

 搭載されたエンジンは、ガソリンはすべて直列6気筒DOHCで、最高出力は2リッターが135馬力、2.5リッターが180馬力、VVT-i付3リッターが220馬力で、97馬力を発揮する2.4リッター直列4気筒ディーゼルターボの4種がラインナップ。

 クラウンは一部地域への輸出があったのみで、ほぼ国内専用車という位置付けです。ほかのJDM車両とは趣が異なりますが、あえてレクサスとは違うトヨタの高級車を欲しがる層からは人気が出そうです。

※ ※ ※

 前述のとおり、スカイラインGT-Rの価格高騰はアメリカへの流出からでしたが、まだ25年ルールが適用されないR34型も尋常ではない価格高騰が続いています。

 R32型に引きずられて高騰したと思われますが、人気があると欲しくなるのは仕方ないことで、ほかにもアメリカと関係なく、高騰している旧車もあります。

 新車価格を上まわるような価格になってしまうと、さすがに手が出せません。いったいいつまで、旧車の価格高騰が続くのでしょうか。

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Writer: くるまのニュース編集部

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