なぜ比較? トヨタ「ヤリス」&「ライズ」は似ている? 異なるジャンルを比べるユーザーの意図とは

話題の安全装備や、タイプ差が顕著に現れる使い勝手では?

 続いて、クルマを使うにあたって重要なポイントとなる安全装備や使い勝手の比較です。両者ともに異なる特性を持っているため、クルマを使う目的によって、どちらを選ぶかが分かれそうです。

ボディタイプの異なる2台
ボディタイプの異なる2台

 安全装備では、ヤリスがトヨタの最新技術である「トヨタセーフティセンス」を搭載しており、周囲の車両や歩行者を検知して衝突被害軽減ブレーキを作動させます。

 また、駐車位置のメモリ機能「アドバンストパーク」を世界で初めて搭載。区画線で区切られた駐車場での縦列駐車・出庫、並列駐車だけでなく、事前に駐車位置を登録することで、区画線のない駐車場や隣接車両がない環境下での駐車操作もアシスト可能です。

 さらに、低速時の自車直前にいる歩行者、自転車運転者への被害軽減をサポートする「プリクラッシュセーフティ」をトヨタ初として採用しています。

 一方、ライズはダイハツの次世代の予防安全機能「スマートアシスト」を搭載。衝突回避支援ブレーキや誤発進抑制昨日などの基本的な安全装備は搭載しています。

 両車の大きな差は、グレード間の装備差です。ヤリスでは、基本的なトヨタセーフティセンスがベースグレードのXグレード以上から標準装備されていますが、ライズでは最上級グレードのZグレードにしか標準装備されていません。

 次に、使い勝手についてです。おもに、両車の室内空間の違いに差がみられました。

 ヤリスの室内サイズは、室内長1845mm×室内幅1430mm×室内高1190mm、ラゲッジスペースは荷室長630mm×荷室幅1000mm×荷室高692mmとなっており、先代ヴィッツのサイズとほぼ変わっていません。

 一方のライズは、室内長1955mm×室内幅1420mm×室内高1250mmと、ラゲッジスペースは荷室長755mm×荷室幅1000mm×荷室高865mmとなっており、近年のコンパクトSUVのなかでも圧倒的な広さを誇ります。

※ ※ ※

 コンパクトカーを検討する人の比較対象として注目を集めるヤリスとライズですが、両者それぞれに持ち味が異なるため、使用用途をしっかり考えれば迷うことも少ないです。

 2020年は年間を通して販売台数ランキングにおいて上位を維持した2台ですが、2021年にはどのような動向を見せるのか目が離せません。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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