なぜ「族」仕様のランボ&フェラーリが人気? スーパーカーのカスタム事情とは?

日本独自の「族」スタイルは、グラチャンにルーツがあった

 LB★WORKSの名を一気に押し上げたのは、オーバーフェンダー仕様にカスタムしたランボルギーニ「アヴェンタドール」です。そのスタイルは、70年代のグラチャン発祥のワークスマシンからヒントを得たものでした。
 
 その後、アメリカ生まれの飲料メーカーであるモンスターエナジーとタッグを組み、「LB★WORKS ムルシエラゴ・ドリフト仕様」を製作します。
 
 ドリフト競技のD1でも活躍を見せた斎藤太吾選手を起用して、見たこともない大胆かつ美しいスタイルと、走りで、全世界のカーファンを魅了し、LB★WORKSの手掛けるマシンの凄さをアピールすることに成功しました。

ランボルギーニにオーバーフェンダーを装着するという斬新なカスタム
ランボルギーニにオーバーフェンダーを装着するという斬新なカスタム

 LB★WORKS仕様は、日産「GT-R」、マクラーレン「650S」、マクラーレン「MP4-12C」、フェラーリ「488」、BMW「i8」など、さまざまな車種で展開されていきます。
 
 日本の族文化が生み出したワークスオーバーフェンダーが誇る、「どんなボディにもマッチし、カッコよく仕上がる」汎用性の高さを次々と証明していったのです。

 2019年からは新たなシリーズとなる「LB★シルエットワークス」を展開します。こちらも伝統の「暴走文化・族文化」が生み出したシルエットマシンがモチーフとなっています。
 
 ワークスオーバーフェンダーよりも派手でインパクトのあるシルエットワークススタイルは、現在、ランボルギーニ「ウラカン」とフェラーリ「458」をベースに製作されています。
 
 LB★シルエットワークスの衝撃的ともいえるスタイリングに惚れ込み、注目したのがアメリカの有名アーティスト「ラン・イット!」でお馴染みのクリス・ブラウン氏です。先日、打ち合わせを済ませ、LB★WORKS仕様を正式に注文したそうです。

※ ※ ※

 グラチャン族(暴走族)とは、もともと富士スピードウェイで1971年から開催されていた「富士グランドチャンピオンレース(富士GC)」を観戦するために集まっていた、クルマ好きの人たちのことです。
 
 彼らの愛車は、そのレースに参戦するレースカーのスタイルを参考に改造されていました。その改造車をグラチャン仕様と呼びます。
 
 海外セレブを虜にする「族」スタイルとは、ルーツを辿るとグラチャン仕様のカスタムにあったのです。
 
 なお、2020年の東京オートサロンでは、度肝を抜く新型シルエットワークスのクルマを発表するのでお楽しみに、ということです。

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7件のコメント

  1. 竹ヤリ、デッパ、つり革、ロンサム カーボーイ 無しで 族仕様って…何か違うと思う。

    • 合法的に雰囲気を楽しみたい。今のニーズに応えるだけで良いのではないかなぁと思います。

  2. 鬼キャンって性能的な意味有ったの?

  3. オイラはココん家の車カッコいいなんて思えた事一切ないけど、人の好みなんざぁ~それぞれだから、まぁいいんぢゃねぇか?
    きりんさんみたいな恥しいロケットカウルの単車がカッコいいとか思う奴も居るんだなぁ~こう言う田舎臭いのが好みなヤカラなんだろうな?www

  4. これってどこが族仕様なの?GT仕様に近いと思うけど?

  5. 族仕様っていう表現が草
    このかっこよさが分からん連中は自分のセンスを疑った方がいい笑

  6. スーパーカーやGT仕様に憧れて、自分の車をシャコタンに改造したのが昭和の暴走族「族車」文化の始まりなので、その流れを組むカスタムを展開しているリバティウォークの代表はおそらく族上がりだろう。
    かつては忌み嫌われた族文化だが、現代ではアートや奇抜さが外国人に受け評価されている。
    沖縄の成人式のド派手衣装もかつては忌み嫌われた不良の象徴だったが、日本の低評価に負けず続けた結果、世界に高く評価されファッションショーも開催されるほどの衣装として市民権を得ているのと同じだね。日本が反省すべき点は「人々の豊かな創造性を、自己中心的な嫉妬や私的な利益のためなどで狩ることをしない」という事。
    筆者はリバティーウォークのカスタムはおおむね好みだが、タイヤが8の字に曲がったシャコタンだけはその車の本来の性能を損なっていて、カスタムの本質である純粋なパワーアップとはいいがたいので受け付けない。8の字を辞めて、純粋に性能アップのための機能性デザインを追求し、レースなどに参加し好成績を収め、日本のフェラーリみたいな会社になってもらいたいと思う。デザインは良いが8の字だけはダメだ。

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