いまのETCが使えなくなる!? 古い車載器に起こる2022年・2030年問題とは

さらに使用できない機種も! 2030年問題とは

 2022年12月以降に使用できたETC車載器でも、2030年に使用できなくなる可能性があります。

 2017年10月に国土交通省およびITSサービス高度化機構、高速道路会社6社は、ETCシステムそのもののセキュリティ規格を変更することを発表しています。

 ETC車載器のセキュリティ規格とは、国土交通省が定めるETC(料金所・車載器・ICカード)について、盗聴・改竄等の不正防止を目的に定められた情報安全確保の規格のことです。

 規格変更の理由として、国土交通省は「昨今の情報機器の能力向上に伴うセキュリティ脅威の増大への備えとしてセキュリティ機能を向上させるためです。現時点で、現行のセキュリティ(車載器、カード)において問題が発生したわけではありません」と説明しています。

 変更の時期については、「具体的な時期は未定ですが、現行のセキュリティ(車載器、カード)に問題が発生しなければ最長で2030年頃までとなる予定です。ただし、セキュリティに問題が発生した場合は、変更時期が早まる可能性があります」といい、明確な時期は定まっていないようです。

 また、ETC車載器の規格を識別する方法としては、車載器管理番号及び識別マークなどにより識別可能で、詳細は各車載器メーカーや車両メーカーに問い合わせが必要だといいます。

さまざまな活用方法が考えられるETC2.0
さまざまな活用方法が考えられるETC2.0

 今後も、ETCサービスはさまざまな分野での活用が見込まれています。国土交通省は、高速道路と自動車がリアルタイムに情報連携して、渋滞の迂回ルートや安全運転サポート、災害時の誘導など、便利で快適なドライブ体験を提供する「ETC2.0」の普及にも力を入れています。

 ETC2.0の実装により渋滞の解消以外にもキャッシュレス化による利便性向上や渋滞による不快感の解消、交通が特定の時間や場所に集中するのを減らしたり、事故を未然に防いだり、道路の劣化を緩和が可能です。

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 さらなるETCの円滑な利用のためにも、古いETC車載器を使用していないかの確認をしておきましょう。

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