もう滑らない! 雪道を運転する時のコツやアクシデントの対処法とは?
凍結路と積雪路では、滑る理由が違う! 雪道でスベる原理とは?
ひとことでスリップといっても、さまざまな種類があります。
雪道では大きく分けて、「凍結した道路」と「積雪した道路」がありますが、路面状況によってスリップの原理にも違いが生まれます。
まず、凍結した道路が滑りやすくなるのは、タイヤの接地面と氷の間に「水膜」ができることが原因とされています。
水膜の上をクルマが走ると、タイヤと地面の間に水が入り込み、クルマが水の上を滑るようになる「ハイドロプレーニング現象」が起こります。ハイドロプレーニング現象が起こると、タイヤのグリップが効かずスリップして制動距離が伸び、事故を引き起こす要因となってしまうのです。アイススケートの滑り方を想像すると、分かりやすいかもしれません。
積雪した道路の場合は、「雪の硬さ」が関係しています。
「硬い雪道」はクルマ通りの多い道で発生しやすく、雪が圧縮されて氷に近くなるため、状況的には凍結した道路に似ています。
「柔らかい雪道」は、圧縮されることなくどんどん雪が積もることで発生するため、クルマ通りの少ない道などで多いシチュエーションです。
柔らかい積雪にクルマの重さが加わると、なだれのような現象が起きてしまいタイヤを乗せたまま崩れます。その際は、運転操作のほとんどが機能しなくなるため、大変危険です。
どちらの場合も、前述の雪道運転のコツを実践することで、ある程度は安全に走行ができます。
しかし、柔らかい雪道ではタイヤがスタックし、いわゆる「タイヤがハマった」状態となるため、一層の注意が必要です。
雪道でスタックしてしまった場合の対処法について、JAFは以下のように述べています。
「新雪にはまってしまった場合には、ゆっくりとクルマを前後に動かし、タイヤ周辺の雪を踏み固めるようにします。スコップを持っているのであれば、周辺の雪を取り除く、あるいは踏み固めてみてください。
それでも脱出できない場合は、緊急脱出用のスノーヘルパーやフロアマットなどの布、チェーンなどをスタックしているタイヤの接地部分の奥まで差し込み、ゆっくりと発進してみます。
また、タイヤと雪の間に何かをかませる場合は、アクセルペダルを踏み込んだ際にかませた物が勢いよく後方に出てきてしまう可能性があるので注意しましょう
FR車の場合は、後部座席に何人か乗ってもらい、駆動輪の荷重を高めるのも有効な手段です」
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自力での解決が難しい雪道でのアクシデントに遭遇してしまった場合は、すぐにロードサービスに連絡をしましょう。
寒い車外で慣れない作業を長時間することは、命に関わるため大変危険です。
ロードサービスを待つ間は、好きな音楽を聞いたり、同乗者と歓談するなど、時間を有意義に使う心構えを準備しておくと良いかもしれません。
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