もう滑らない! 雪道を運転する時のコツやアクシデントの対処法とは?
冬が本格化するこれからの季節には、道路への積雪や路面の凍結も増加します。スタッドレスタイヤを履いていても、いつも通りの運転ではスリップする危険性が高く、故障や事故につながる可能性を高めます。そこで今回は、雪道で心得ておきたい運転方法について紹介します。
ツルツル雪道を安全に! NG行動と、心がけたいポイントは?
冬の道路は凍結や積雪などによって路面が滑りやすくなり、大変危険です。
滑らないためには、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンなどのグッズを活用することが一般的ですが、じつは運転の方法にもポイントがあります。
まず、冬の冷え切った道路での運転でNGなのは「急」が付く行為です。急発進や急ハンドル、なかでも急ブレーキは絶対におこなってはいけません。
JAFの実験によると、凍結した路面で時速40km/hから急ブレーキを踏んだ場合、制動距離はノーマルタイヤで105.4m、スタッドレスタイヤで78.5m、タイヤチェーン装着時で59mです。
これは、アクシデントに遭遇し急ブレーキをかけた時には手遅れという距離であるため、急ブレーキをかけないよう、余裕を持った運転をすることが大事です。
冬の冷えた路面での急ブレーキを防止するために、車間距離は通常の2倍以上を保ちましょう。
前述したJAFの実験結果からもわかりますが、積雪や凍結している路面では制動距離が長くなります。そのため、急ブレーキをかけないで済むように、こまめにブレーキを踏むことが重要です。また、こまめなブレーキも、かけ始めから停車までの距離は通常よりも長くなるため、普段より車間距離を長く取ることが大切となります。
そのほかにも冬の運転で心がけたいポイントは、ブレーキ時の「エンジンブレーキの使用」です。
フットブレーキはタイヤそのものにブレーキをかけるのに対し、エンジンブレーキはエンジンの回転数を利用して制動力を働かせる減速方法のため、凍結した路面ではフットブレーキと併用してエンジンブレーキを極力使用するようにしましょう。
エンジンブレーキの使用は、普段MT車に乗っている人は慣れていると思いますが、AT車を運転している人には馴染みのない方法となるので、意識して使えるようにすることが重要です。
また、ほかのクルマが通った後の「わだち」を利用した走行も、積雪や凍結が溶けやすいため効果的です。
しかし、わだちが深い場合はハンドルを取られてしまい、事故に繋がる可能性もあるので、ハンドルをしっかりと握り、タイヤのコントロールを失わないようにしましょう。
なお、雪の多い地域では、センターラインや車線が雪で隠れてしまい、わだちを頼って運転をしなければならないケースも考えられます。
そういった場合は、間違えて隣の車線や対向車線側のわだちを走らないように注意しましょう。
雪道を運転する際のコツについて、JAFは以下のように話します。
「雪道でのトラブルを防ぐには、クルマの点検を含めた事前の準備が大切です。
意外に役に立つのが毛布です。車内での防寒具としてだけではなく、雪道でスリップして動けなくなったときにタイヤと雪の間に挟めば、脱出することができます。
慣れない雪道では、どんなトラブルに見舞われるかはわかりません。もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください」
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