EVは充電がなくなったらどうなる? 電欠時の対処法や事前の注意点とは
日産「リーフ」は「亀」マークが出たらまもなく電欠!
バッテリーに溜め込んだ電力とモーターを使うEVは、「走行可能な航続距離」としてかなり正確な残量が表示されるようになっています。実際にEVで電欠すると、どのようになるのでしょうか。
リーフの場合、バッテリー残量が低下すると航続距離表示が消え、ナビ画面にも出力制限が通知され、充電するように促されます。
パワーメーターの下にある出力制限を示す「亀」マークが点灯するなどさまざまな警告が出現し、完全に電欠になると、自動でNレンジにギアが移り、ハンドルもパワーステアリングが切れてしまいます。
ただし補機類用のバッテリーが動いていれば、ナビ画面から「エマージェンシーサポート」が利用できます。
日産独自のサポート「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム」に加入している場合、「電欠時レスキューコール」と呼ばれるサービスを利用して、最寄りの充電できる施設までレッカー移動してもらえるそうです。
また、全国でロードサービスを展開するJAFでは、EVや水素で走るFCVの電池切れや水素切れになった場合、充電スポットや水素ステーションまで搬送対応をしてくれるとのことです。
普通充電では8時間ほどでフル充電となりますが、日産ディーラーなどに設置されている急速充電器であれば、30分ほどで80%近くまで充電することが可能です。
ただし、そういった急速充電器がなくても、200Vの普通充電を1時間おこなえば30kmほどは走行可能になります。まず1時間程度は普通充電でパワーを少量でも回復し、その後急速充電器のある施設まで移動することになりそうです。
EVの場合は、レシプロエンジンのように「燃料入れたら即出発」とはいかないのが弱点ではあります。急速充電が1基しかない充電スポットに先客がいた場合、そのクルマの充電が完了するまで待たなくてはいけないこともあります。
目的地やエリアが分かっている場合なら、事前にナビに「経由地」登録をしておくというのも手です。走行ルートに充電スポットを組み込んでおけば安心です。
充電スポットの満空情報が表示されるアプリもあるので、EVで出かける際はこちらも活用するとよいでしょう。
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以前に比べると充電できるスポットが増え、自動車販売店や商業施設、高速道路、道の駅などに配備され、急速充電器・普通充電合わせて3万基以上の充電器が稼働しています(2019年2月末現在、ゼンリン調べ)。
充電がなくなってしまっても、よほど人里離れた山奥でない限りは何とかなるようになってきています。
また充電する電気代もガソリンの半分以下というやすいランニングコストも大きな魅力です。
多くの人がEVに乗るようになると、現在の充電器だけでは足りなくなる恐れもありますが、インフラが整備されればEVはより身近なものになっていくといえるでしょう。
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