首都高の景観はどう変わった? 東京オリンピックに向けた「おもてなし」とは
オリンピックに向けて優れた都市景観でおもてなし
2007年度から首都高は、3年ごとに景観向上に着手する30か所を定めて対策を施す「景観向上対策アクションプログラム(景観改善3カ年30箇所)」に取り組んでいます。
現在は、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催地にふさわしい『おもてなし』の施策のひとつとして、浅草付近や隅田川沿いの橋桁が、水辺の景観にマッチするウォーターサイドブルーの塗色で塗り替えられました。

また、ドライバーの視点に立っての修景として、都心環状線千代田トンネルの壁面に白色のタイルパネルを設置。快適に走行できるよう補修をおこなっています。
首都高の景観施策の今後について、次のように説明します。
「首都高は1964年の東京オリンピック前から建設が始められ、約2割が建設から50年以上、6割以上が30年以上となり、高齢化が進んでいます。道路本体と同様に遮音壁などの附属施設物の高齢化も進んでいます。
これらの附属施設物を安全な状態に保つため、きめ細やかな点検および適切な補修を実施しつつ、不要となった附属施設物の撤去または劣化が著しい箇所の取替えを計画的に実施しています。
取替えにあたっては、新技術・新材料を積極的に取り入れ、耐久性や維持管理性などの機能面にも配慮したうえで、橋梁全体の修景を推進していきます」
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1964年の東京オリンピック前後のインフラ整備で開発された首都高が、50年以上の歳月を経て再びオリンピックを迎えようとしています。
ホスト国にふさわしい「おもてなし」として、首都高にも都市環境と調和された景観づくりや走行空間の快適性のさらなる向上が期待されています。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。










