【いま出たらヒットするかも!?】再評価されて人気がある絶版車3選

出るのが早すぎた日産のコンパクトSUVとは!?

●日産「ラシーン」

ちょっとクラシカルでカスタムベースとして人気のSUV「ラシーン」
ちょっとクラシカルでカスタムベースとして人気のSUV「ラシーン」

 日産は1994年に、コンセプトカーから誕生したコンパクトSUV「ラシーン」を発売しました。全高を抑えて角ばったボディデザインは、ほぼコンセプトカーのまま再現され好評を博します。

 上下に開くバックドアに、背面スペアタイヤを装備するキャリアを装備(グレードによる)するなど、本格的なクロスカントリー車をイメージさせていますが、実際はSUVの雰囲気を手軽に楽しむというコンセプトでした。

 デビュー時は1.5リッター直列4気筒エンジンのみでしたが、1997年のマイナーチェンジでは1.8リッター直列4気筒エンジンと、フルタイム4WD車を追加しました。

 さらに同年、2リッターのスポーツ系エンジン「SR20DE型」を搭載したモデルを追加。1998年には専用外装パーツによりワイドボディとなった「ラシーンフォルザ」も登場しました。

 その特徴的なルックスと、コンパクトクロスオーバーSUVという時代を先取りしたパッケージは、斬新だったものの大ヒットとはならず、2000年に生産を終了。

 近年、SUV人気が高くなったことで再評価され、内外装のドレスアップや中古車を販売するラシーン専門店もあります。

 最終型でも20年ほど前のクルマなので、後々の維持のことも考えたお店選びが重要です。

※ ※ ※

 近ごろ、いわゆる旧車と呼ばれる1980年代から1990年代のクルマの人気が世界的に高まっており、中古車価格も高騰しています。

 一方で、長く所有しているユーザーに向けて、国内メーカーが部品の再生産やレストアサービスを展開するなど、維持することのフォローが始まっています。

 しかし、日本では初年度登録から13年を過ぎると、自動車税や重量税が懲罰的に増額します。

 こうしたメーカーと国の温度差を改善していかないと、豊かなクルマ文化は育たないのではないでしょうか。

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