「働くくるま」といえば「商用車」。では乗用車とはなにがどう違う?
トヨタ「ハイエース」には乗用車と商用車が存在
乗用車と商用車のふたつをラインアップしている国産車もあります。
その代表格といえばトヨタ「ハイエース」です。じつは乗用車よりも商用車の方が圧倒的に販売台数が多いのです。
トヨタ自動車が発表した2019年1月から10月の累計販売台数を見ると、ハイエースワゴンが8950台なのに対し、ハイエースバンは4万9460台と、圧倒的に商用車であるバンが売れています。
ハイエースバンは、実際に仕事で使う人も数多いのですが、じつは乗用車のように普段使いされているオーナーたちも多いと聞きます。
この事象について、車中泊に関する雑誌で、ハイエースで車中泊をするオーナーを取材しているライターの野里卓也さんに話を聞いてみました。
「車中泊をしているオーナーはたくさん取材してきましたが、その半数以上はハイエースが愛車の人でした。
その人気の理由はまず、なんといっても荷室面積の広さです。自分で車内に自作のベッドやキッチンを制作するオーナーたちにとっては、造作のしやすい荷室スペースだということが挙げられます。荷物を積むことが前提の荷室ですが、何も積まなければこれほど広々とした空間はDIYの創作意欲をかき立てられます。
実際、天井や床下まで使った収納、そして2段ベッドなどを自作したツワモノもいて、こんなトコロまで使い切るのかと驚かされることがあります」といいます。
また、ハイエースのオーナーも商用車でのカーライフを大変満足しているそうで「1ナンバーの中型車ではあるけど、一番遊びに使える」(ハイエースオーナー)と、コメントしているそうです。
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一方、軽自動車でも車中泊に向いている商用車があります。それがホンダのN-VANです。2018年7月13日に登場した、助手席側のピラーがない独自のハイトワゴンですが、2019年1月から10月までの累計販売台数は3万9897台に達しています(+STYLE含む)。
N-VANも、車中泊をするオーナーから好評のようです。前出のライター、野里さんに話を聞きました。
「先日、N-VANに愛車を買い替えたオーナーを取材してきました。助手席側のセンターピラーをなくしたレイアウトもそうですが、助手席がリアシートとフラットになることが一番お気に入りとのことでした。
商用車ということもあって荷室のフラット化は容易なのですが、シートの座り心地を考えると悩みどころではあります。しかし、そのオーナーは長身ということもあり、車内で寝るときの『ベッドサイズ』と寝心地を重視されて、購入に至ったそうです。
ハイエースのオーナーもそうですが、普段から車中泊をしているオーナーたちは、車内でいかに快適に寝れるかを重点においています。その点、N-VANはとても良い選択だと思います」
普段、業務で使っている人たちはもちろんそうですが、商用車は車中泊を趣味にしている人たちの根強い人気にも支えられています。
リーフ増しなど積載量の分布が諸元に記載されてタイヤ限度が広い程度かな
ガソリン車も乗用車より厳しい値があったり使用の本拠が制限されたり?
ていうか?乗用車に甘いだけなんだけどね