「働くくるま」といえば「商用車」。では乗用車とはなにがどう違う?
「商用車」と聞くと、仕事で使うクルマ、ということはわかるのですが、では商用車は乗用車とどこがどう違うのか、乗用車と維持費は変わるのか。あらためて考えてみました。
ナンバープレートを見れば商用車ということがわかる
街なかを走っているクルマが乗用車なのか商用車なのか、気にしたことのある人は少ないと思います。
ダンプ、トラックやゴミ収集車といった、いわゆる「働くくるま」は除くと、ワンボックスタイプやワゴンなど、一見、乗用車のように見えますが、よく見ると配達業務で使われているクルマもあり、どこに違いがあるのかよく分からなくなります。さらに軽自動車にも、乗用車と商用車があります。
そんな商用車と乗用車の違いは、ドコにあるのでしょうか?
一般的に、仕事で使うクルマを商用車といいますが、じつは法律的には、商用車そのものを明確に定義するものはありません。貨物運送に使われる「貨物自動車」や、業務用の「事業用自動車」などが、商用車にあたります。
商用車を知るには、ナンバープレートの見方を知るのが早いです。
まず日本のクルマは、登録車と軽自動車に分類できます。登録車のうち、白地に緑文字のナンバープレートは「自家用」「レンタカー用」などになり、緑地に白文字は「事業用」になります。
同様に軽自動車の場合は、基本的には黄色地に黒文字のナンバープレートが「自家用」、黒字に黄文字が「事業用」になります。いまは東京オリンピック特別仕様のナンバープレートなども選ぶことができ、その場合は白地になります。
ナンバープレートの「品川」「練馬」など、運輸支局が書かれた地名の横にある3ケタの数字のうち、頭の数字が「3」や「5」、「7」の場合は、一般的な乗用車となります。ここの数字が「1」「4」だと商用車になります。「1」は普通貨物自動車、「4」は小型貨物自動車になります。
軽自動車の場合は「5」「7」が乗用車、「4」「6」だと商用車になります。
このように、ナンバープレートを見れば分類することができる商用車と乗用車ですが、以下のような違いもあります。
●車検の期間が異なる
乗用車では2年ごと(初回は3年目)、商用車では毎年車検があります(初回は2年目)。これは、商用車だと日常使われる場合が多く、一般的に走行距離も長いということもあり、車検の期間を短縮して車両コンディションの維持・整備の向上を図っています。
なお軽自動車の場合は、乗用車/商用車ともに2年ごと(初回は2年目)です。
●自動車税や自動車重量税が異なる
排気量1.5リッター超から2リッター以下の場合、自動車税は3ナンバー/5ナンバーの乗用車(自家用)の場合は年額3万6000円です。2019年10月に自動車税の減税がおこなわれ、従来の年額3万9500円から3500円引き下げられています。
同じ排気量のクルマで、自家用ではなく「営業用」の場合は、年額9500円になります。
最大乗車定員が4名以上の貨客兼用車(いわゆるバン)の場合は、自動車税の計算には最大積載量と総排気量が関係してきます。
最大積載量が1トン以下で、総排気量が1.5リッター以上の場合は、自動車税の年額は自家用で1万6000円、事業用で1万2800円になります。
自動車重量税でも差が出ます。トヨタ「ハイエース」(スーパーGL ディーゼル 標準ボディ2WD)をモデルにした場合、4ナンバーのバンは年額1万2300円となっており、3ナンバーの乗用車だと年額3万2800円と、ここでも差がつけられているのがわかります。
●高速道路の通行料金が異なる
高速道路では、車種によって明確に料金が区別されています。乗用車では「普通車料金」ですが、1ナンバーの商用車では「中型車料金」になります。4ナンバーだと「普通車料金」になります。
ちなみに軽の商用車、それに二輪は、軽乗用車と同じ「軽自動車料金」に該当します。
リーフ増しなど積載量の分布が諸元に記載されてタイヤ限度が広い程度かな
ガソリン車も乗用車より厳しい値があったり使用の本拠が制限されたり?
ていうか?乗用車に甘いだけなんだけどね