祝賀パレードのセンチュリーなぜ「品川ナンバー」? 皇室ナンバーから変えられた理由

祝賀御列の儀で使用されたトヨタ「センチュリー」をベースにした「オープン・カー」。パレード時には、皇室専用車の証として、「皇10」が付いていましたが、現在は通常の白ナンバーとなる「品川ナンバー」が付いていました。なぜ、皇室ナンバーから品川ナンバーになったのでしょうか。

品川ナンバー「11-10」の意味は?幻の品川ナンバーもあった?

 2019年11月10日におこなわれた天皇陛下の「祝賀御列の儀」で、トヨタ「センチュリー」をベースにした「オープン・カー」が、白ナンバー(品川ナンバー)を付けて同年11月28日から2020年1月5日まで迎賓館赤坂離宮で一般公開されています。

 パレードの際には、品川ナンバーではなく「菊の御紋章」とその右上に「皇10」というプレートがついていましたが、なぜ展示は、品川ナンバーになったのでしょうか。

品川ナンバーを付けたセンチュリーのオープン・カー(撮影:加藤博人)
品川ナンバーを付けたセンチュリーのオープン・カー(撮影:加藤博人)

 センチュリーのオープン・カーは、2019年9月26日に宮内庁に納められました。

 そして、同年11月10日に祝賀御例の儀で天皇皇后両陛下がお乗りになり、4.6kmのパレードコースにて使用されています。

 その後、11月21日から23日にかけて、天皇皇后両陛下が「即位の礼」や「大嘗祭」を終えたことを報告する「親謁(しんえつ)の儀」に臨まれた際にもオープン・カーが三重県伊勢神宮周辺にて使用されました。

 この際、天皇陛下は馬車で、重度の馬アレルギーをお持ちの皇后陛下雅子さまは、22日は雨天のため「センチュリー・ロイヤル(皇9ナンバー)」を使用され、晴天となった翌23日には陛下の馬車は幌が外され、雅子さまはオープン・カーにお一人で乗車されました。

 即位に関わる儀式がすべて終了したことで、オープン・カーは宮内庁から内閣府に管理を移し名義変更などを経て11月27日に品川ナンバーを取得。11月28日から迎賓館赤坂離宮にて一般公開がおこなわれています。

 オープン・カーに新たに付けられた車両ナンバープレートの数字は「品川359 11-10」となっています。分類番号の359は希望番号であることを示しています(品川ナンバーの場合、分類番号330以上が希望番号に振り分けられます)。

 そして、11-10という数字は11月10日を意味しており、「即位パレード」がおこなわれた記念すべき日です。そのため、オープン・カーのナンバーとして、使われたのではないかと予想できますが、実際には「センチュリーのオープン・カーが初めて公の前で使われた日」を意味していると、迎賓館赤坂離宮の職員は説明していました。

 また、11-10ナンバーを付ける前に一度だけ、別の品川ナンバーが付けられていました。このオープン・カーが車検を受けて(登録して)最初の品川ナンバーを取得した際は、内閣府の管理下にありました。

 車検ステッカーの日付からもわかるように、その日は2019年9月26日。つまり、9月26日に車検を取得した後、即日、宮内庁に「管理換」(一般的な用語だと「名義変更」とほぼ同じ)をおこなったので、白ナンバーは外されたとのことでした。このときのナンバーは、一般払い出しのごく普通の番号だったとのことです。

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