流行りの「LEDヘッドライト」は雪に弱い? 冬にまつわるクルマのトラブル事情とは
ほかにもある「冬のトラブル」
冬のクルマトラブルでもっとも多いのは「バッテリー上がり」です。JAFの統計によると、2018年12月から2019年3月の期間で救援が多かった内容は「過放電バッテリー」となり、なかでも12月は全体の30%以上を占める7万2379件と、圧倒的に多発しているトラブルです。
冬場にバッテリーが上がる理由としては、バッテリー液が低温となることで充電効率が下がったり、過度な暖房の使用で電力使用量が多くなることなどが挙げられます。
一度バッテリーが上がってしまうと時間が経っても回復することが難しく、新品と交換するか外部電源を利用してエンジンを始動するしかありません。
対処方法としては、ブースターケーブルを使用して別のクルマの電力を借りる「ジャンプスタート」という方法でエンジンの再始動が可能です。
また、バッテリー上がりを起こす可能性のあるクルマには前兆が見られることもあります。「エンジンのかかりが悪い」「ヘッドライトが暗く感じる」「パワーウィンドウの開閉が遅い」などの現象が現れたら要注意です。電力を過剰に使用しないよう心がけ、すぐにバッテリーの点検をしましょう。
冬場のバッテリー上がりについて、JAFは以下のように述べています。
「日頃のメンテナンスが不足していたり、寿命が近づいているバッテリーは、気温の低い地域に行くと、エンジンが始動できなくなることがあります。寒冷地に出かける前には、バッテリーの電圧が十分か、確認しておく必要があります」
ロードサービスに救援を要請した場合、1万円ほどの費用がかかってしまうほか、寒い車内で待機しなければなりません。少しでもバッテリーに不安があれば、冬本番を迎える前に一度点検してみてはいかがでしょうか。
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また、冬にはスマートキーに関係するトラブルも増えています。キー閉じ込みによるトラブルのほかに、スマートキーが反応しないといった相談も多くあるようです。
スマートキーには蓄電池が使用されており、バッテリー同様に低温下では本来の性能を発揮することができません。そのため、早朝や低温時にドアの鍵が開かないといったトラブルが発生する可能性があります。
対策方法としては鍵をポケットに入れて温めておくことや、新しい電池に交換することで改善できます。ちなみに、スマートキーの電池交換目安は2年から3年が一般的とされているため、電池が切れてから交換するのではなく、車検時などに定期的に交換すると良いでしょう。
また、スマートキーの電池が切れてしまった場合は、内蔵されているエマージェンシーキーを使用すればドアが開き、スマートキーをエンジンスタートボタンにしばらく押し当てることで、エンジンを始動することができます。
詳細な手順はメーカーや車種によって異なりますので、事前に調べておくと緊急時に役立ちます。
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