高齢ドライバーの事故はどうして起こる? ボルボの独自調査で明らかになった原因とは
交通の流れの邪魔になりたくないというお年寄りの心理があだに
さらに面白い結果の報告もありました。高齢ドライバーは、交通の流れを妨げたり、他の道路利用者の進路を妨げなくないと思っているという報告です。
このため、高齢ドライバーは交差点において一時停止や低速で運転するという行動が見られないという調査結果が出ました。後続車の邪魔になりたくないという心理が働いていると見られます。
こうしたことを総合すると、交差点での危険な右折の際に、高齢ドライバーは法定速度以下ではあってもスピードが出すぎている場合が多く、信号に意識が集中しがちで直進車などの動きをきちんと把握していないということがわかります。このため交差点での事故は高齢ドライバーが多くなるのです。
そこでボルボでは、現状すでに交差点でドライバーが不適切な行動を取った場合に、車両側が自動的にブレーキをかける機能が標準で装備されています。それが「シティセーフティ」という衝突回避・被害軽減ブレーキシステムです。
さらに交差点以外の通常運転でも高齢ドライバーを支援する技術を開発しています。車線維持機能、居眠り防止機能、道路標識の読み取り、速度超過に対して速度を落とす機能などがそうです。
しかし、これらの機能は高齢ドライバーのみならず、すべてのドライバーに役立つ機能にほかなりません。
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ボルボは安全面に関して、いち早く取り組んできた企業です。
近頃のボルボのデザインは、非常に洗練されていて街なかで見るその姿は際立っています。ドイツのプレミアムブランド勢と比べても遜色ないどころか、その洗練さでは上回っていると思えるほどです。
そこで先のイヴァーソン氏に、「ボルボは安全性とデザインのどちらを優先させているのか」を尋ねてみました。この質問に対して、イヴァーソン氏は次のように答えました。
「実はそこがボルボのノウハウが一番いきているところです。ボルボはデザインと安全性の両方でトップを目指しています。
安全かデザインかではなく、両方あってのボルボであると考えています」
高齢ドライバーでなくとも、安全で、かつスマートなクルマを運転したい人には、ボルボは旬なブランドのひとつであるようです。
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