レクサス初のEV「UX300e」世界初公開! 2021年前半の日本導入前に最速試乗!
レクサスとして初めてのEV「UX300e」が、広州モーターショー2019で世界初公開されました。ベースとなったのは同ブランドでもっともコンパクトなSUV「UX」で、2020年冬に日本で発売される予定です。ひと足お先にUX300eのプロトタイプモデルを試乗したのですが、いったいどのようなクルマに仕上がっているのでしょうか。
いよいよレクサスもEVに参入!「UX」がベースに
2019年でブランド発足30周年を迎えるレクサス。プレミアムブランドのなかではいち早く「電動化」を進めており、主要モデルにはハイブリッドが設定されています。
今後の目標は2025年までに全車種に電動車を設定し、電動車の販売比率がガソリン車を上回ることです。もちろんその先にあるPHVやEVの期待も高まっています。
そんななか、2019年11月22日に中国でおこなわれた広州モーターショー2019で、レクサス初のEVとなる「UX300e」が世界初公開されました。
車名の通り、レクサスのクロスオーバーシリーズの末っ子となる「UX」をベースにしていますが、外観の違いは給電口が追加されたくらいで、EVであることを全面にアピールはしていません。
内装もベース車との差異はわずかで、メーター内の表示や電気式シフトレバーがEV仕様となる程度です。
レクサスとしては、EVは特別なモデルではなく、あくまでもパワートレインの追加というイメージなのでしょう。
パワートレインは、FCVの「MIRAI」と同じユニットで、150kW/300Nmを発揮するモーターを搭載。ホイールベース内に設置されるパナソニック製バッテリーの容量は54.3kWhです。
後席に乗ると、ヒップポイントはそのままで足元が少しだけ高くなっていますが、それ以外の居住性や積載性はガソリン/ハイブリッドと同じと考えていいでしょう。航続距離はNEDC(新欧州ドライビングサイクル)で400kmとなっています。
筆者(山本シンヤ)は、短時間ですが一足お先にプロトタイプを試乗することができました。UX300eは、どのようなモデルなのでしょうか。
まずEVの「アクセルレスポンス」「高応答」「高精度」の良さは、走りはじめから体感できるのですが、ほかのEVのようにアクセルを踏んだ瞬間からグッと湧き出る強烈なトルクではなく、アクセル操作に合わせた自然な特性で、初代「LS」のように物凄く静かでスムーズで滑らかな内燃機関のような特性です。
マツダの電動化技術検証車(e-TPV)と良く似ており、UX300eは良い意味でEVらしくないのです。ただし、実際のパフォーマンスは、0-100km/h加速は7秒台、最高速度は160km/hと絶対的な動力性能もまずまずでしょう。
ブレーキフィールはタッチを含めて非常に自然です。パドルを用いて回生ブレーキの効きの調整も可能ですが、日産「リーフ」のようにワンペダルドライブで完全停止まではしません。このあたりは、各メーカーの思想の違いが表れているといえます。
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