ウインタードライブに活用したい! おトクな ETC割引の「使い方」と裏ワザとは
高速通行料金の割引だけでなくスキー場や温泉の優待も
ではなぜ高速道路各社は、こうした商品を用意しているのでしょうか。NEXCO東日本は以下のように話します。
「弊社の『ドラ割』は、地域の自治体や観光協会とタイアップして、地域活性化、観光振興を目的に発売しているものです。2019年12月6日からはじまる『ウインターパス2020』は、ウインターレジャーを手軽に楽しめる商品として設定しています。
高速道路通行料金の割引のほか、スキー場や温泉施設での優待などもご用意しています」
また商品については、利用者の声を取り入れつつ拡充しているともいいます。
「昨シーズンもウインターパスは好評でした。今年はウインターレジャーで人気の高い蔵王エリア、夏油エリアも新たに設定しています」
このように事前申し込みによる割引はオトク感にあふれています。しかし利用上の注意点はないのでしょうか。
「『ETCでの通行』が前提となります。また申し込み時に入力したETCカードの番号、車種以外での利用は割引の対象外となります。ほかは商品ごとに注意点があるので、ホームページでご確認ください」
それら注意点は非常に細かく、かつ商品もNEXCO3社にわたるものであるため、ここでは概要をまとめるにとどめたいと思います。
まず第一は「発着エリア外」から「目的地エリア外」のICを利用する場合は、割引が適用されません。適用外となった場合、エリア内からエリア外までの料金を別に支払うのではなく、全区間の料金が別途必要になることもあります。
次に「休日割引」「深夜割引」との比較です。これらはそもそもの割引幅が大きいので、利用する曜日、時間帯によっては事前申し込みによる割引を使わないほうが料金が安くなる可能性があるのです。
※ ※ ※
最後に、よりオトクな使い方についてご紹介しましょう。
たとえば発着エリアが複数用意されている商品の場合、あえて最寄りではないICを発着地にすることで、さらにオトクになる可能性があります。
先に挙げた「ウインターパス2020」の「湯沢・沼田・水上プラン」を例にとると、首都圏発着と、川越ICから花園IC発着が用意されており、その価格差は普通車で1000円、軽自動車等で800円です。最寄りICが所沢ICなど首都圏発着に含まれるICであっても、川越ICがそれほど遠くない地域なら、あえて川越ICを利用することで料金をさらに節約できることになるのです。
また目的地最寄りのICが目的地エリアになくても、目的地エリア内のICで高速道路から流出し、あらためて乗り直す、もしくは一般道で目的地を目指すことで、通行料金が安く上がるルート選びもできるでしょう。
事前申し込みによる高速道路料金割引を賢く使い、浮いた予算でグルメやレジャーを楽しむドライブにしたいですね。
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