最新軽スポーツ「コペン GR SPORT」はトヨタ「86」と似ている!? 両車の共通点と特徴とは

ダイハツのOEMモデルとしてトヨタから2019年10月15日に発売された「コペン GR SPORT」。一方、トヨタがスバルとの共同開発で世に送り出した「86」も、スバルの工場で生産されており、この点でコペン GR SPORTと共通します。はたして、両車の特徴はどのようなものでしょうか。

トヨタを代表する2台のスポーツカーの違いとは?

 トヨタがダイハツと共に2019年10月15日に発売した「コペン GR SPORT」は、ダイハツの2シーターオープンカー「コペン」をベースにチューニングを施したライトウェイトスポーツです。

 ダイハツからOEM供給されるクルマという立ち位置で販売され、ボディ剛性の向上をはじめとしたさまざまな改良により、軽規格ながら本格スポーツカーらしいコーナリングを楽しめるクルマに仕上がっているといいます。

新型「コペン GR SPORT」
新型「コペン GR SPORT」

 その一方、トヨタには2リッターエンジンを搭載する「86」というスポーツモデルがあります。86はスバルとの共同開発で発売されたクルマで、生産はスバルの工場でおこなわれ、スバル版のモデルとして「BRZ」も現行ラインナップに存在します。

 トヨタがラインナップする比較的手の届きやすい価格帯のスポーツカーという特徴を持つ両車は、トヨタの工場では作られないという点でも共通します。はたして両車の特徴はどのようなものなのでしょうか。2台の詳細を交互に紹介します。

 コペン GR SPORTのボディサイズは、軽自動車規格に沿った全長・全幅となる全長3395mm×全幅1475mm×全高1280mmです。車重は960kg(5速MT車)で、乗車定員は2名となっています。車両価格(消費税込、以下同様)は、CVT仕様が238万円で、5速MTモデルは243万5000円です。

 一方、86のボディサイズは全長4240mm×全幅1775mm×全高1320mmで、車重は1210kg(6速MTの「G」グレード)。運転席・助手席の後ろにはわずかなスペースながらもリアシートが備え付けられていて、乗車定員は4名となります。

 車両価格は、標準仕様が267万1900円から348万7000円です。コペン GR SPORTと同じトヨタのスポーツブランドである「GR」を冠した、特別なグレードの「86 GR SPORT」は385万円から、最上級の「86 GR」は506万円となります。

 外観を比較すると、コペン GR SPORTにはベースとなったコペンにワイド&ロースタイルのフロント・リアバンパーを装備。さらに、専用のLEDヘッドライト、LEDリアコンビランプ、LEDフォグランプを装備することで、精悍な雰囲気となっています。

 ベースとなったコペンと比較すると、シリーズの上級仕様ということもあり、軽自動車としては豪華な装備といえるでしょう。

 一方、86は全車にデュアルエキゾーストテールパイプやLEDヘッドライト、LEDリアコンビランプも標準装備されるなど、標準仕様においてはグレードごとの外装の差が少ないことが特徴です。

 上位グレードにはマフラーカッターやリアスポイラー、LEDフォグランプなどが装備されるものの、エントリーグレードであってもスポーツカーらしいスポーティな見た目は損なわれていないといえます。

 なお、86のGR仕様では専用のフロントスポイラーやフロントバンパーサイドフィンが装備されるため、デザインの印象は幾分か異なります。

 内装を見てみると、コペン GR SPORTには専用となるスエード調のレカロシートやMOMO製革巻ステアリングホイールなどが標準装備され、走り出す前からスポーツマインドを高める演出がなされています。また空調はオートエアコンです。

 一方、86はグレードによってシートがファブリックから本革×アルカンターラの仕様へ変化が出たり、空調がマニュアルエアコンからオートエアコンへバージョンアップするなど変化があり、トヨタにおいてはモノグレード展開のコペン GR SPORTとは異なるといえます。

※ ※ ※

 2台の動力性能には、どのような違いがあるのでしょうか。

 コペン GR SPORTに搭載されるパワーユニットは、最高出力64馬力/最大トルク92Nmの660cc直列3気筒ターボエンジンとなっています。なお、駆動方式がFFという点も含め、ベースのコペンと同じスペックです。

 使用燃料はレギュラーガソリンで、そのうえWLTCモードで18.6km/Lの低燃費(5速MT仕様)となっており、比較的燃料コストを気にせずドライブを楽しむことができるといえます。

 一方、86には2リッター水平対向4気筒自然吸気エンジンが搭載されています。トランスミッションによって出力が異なり、6速MT仕様の場合は最高出力207馬力/最大トルク212Nmです。また、駆動方式はFRが採用されています。

 燃費性能はWLTCモードで12.8km/L(6速MT仕様)で、使用燃料がハイオクとなっていることがランニングコストの面でウィークポイントともいえます。

※ ※ ※

 トヨタにはこの2台のほかにフラッグシップスポーツカーとして「スープラ」がありますが、こちらもBMWとの共同開発で誕生したモデルで、製造はトヨタがおこなっていません。

 しかし、トヨタはこれらのスポーツカーについて、開発においても深く関与し、トヨタ独自の味付けを施しているといいます。

 トヨタ最新のスポーツモデルであるコペン GR SPORTが、86やスープラと並び、どのような評価を受けるのか注目です。

小さくても格好いい!? 「コペン GR SPORT」と「86」を画像で比較(23枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

二十歳で工場長 へ返信する コメントをキャンセル

3件のコメント

  1. レクサスダサい!親父車、おそ松、高い、腐れデザイン、トヨタ、日産お粗末さま。

    • S400h乗りですがCと然程変わらんデザインのおかげでレクサスや他の輸入車に乗ってるアホ共が煽ってきますがね。
      でSと認識できる距離に詰めて毎度退くパターンですね。
      LSとかGSや同Sクラスの人は煽りませんがLXとかRXとかGLEとか車高が車の全てだと勘違いしてるアホは煽ってきますね。
      以上ダサいデザインはベンツも同じで高いだけですね
      今は想像するデザインではなくメニュー化された密室でパズルを当てはめていく気象庁の台風進路か?週間予報みたいな信頼度欠く仕事ばかりなので現物が自然に晒された時にダサいデザインが露呈される後の祭り状態から抜け出せない状況なんですよ

  2. 日本車の剛性なんて特にサスの動きには貢献してないよね?
    つまりは置き所を勘違いしてるから輸入車に追い付けないんだよね?
    エンジニアは把握しても今度は開発と言う企画の壁が立ちはだかるんだよね?
    一定の縛りや規制の中からこそ良い製品が産まれる場合もあるがそれは工夫ができるエンジニアが揃っての話だからね。
    輸入車に勝てないのは企業の考え方の違いが大きいだろうね。
    何時も企業としてトップの座を維持しなければならない頭にとらわれた会社の車なんて何をしたいのか伝わってこないし実はそれが最大の駄作だったりするわけで支配する者が配下の者等を游がせる裁量に欠ける企業は金太郎飴のような車を延々つくるだけで世界の競争には永遠に勝てないだろ

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー