富裕層もSUV志向? レクサス小型SUV参入から1年 「UX」の販売事情とは?
トヨタ小型SUV「C-HR」販売向上へ向けた打開策とは
UXが好調な一方、販売面で落ち込みが見られるのが、トヨタ「C-HR」です。

C-HRは、UXとプラットフォームを共有するコンパクトサイズのSUVで、価格帯(消費税込)はUXの397万2222円から544万9074円に対し、C-HRは236万7000円から309万5000円とかけ離れているものの、ボディサイズはUXが全長4495mm×全幅1840mm×全高1540mmで、C-HRは全長4385mm×全幅1795mm×全高1550mm(標準グレードの2WD仕様)と、近い寸法となっています。
C-HRは2016年12月の発売後、2017年には年間11万7299台を販売し、SUVカテゴリで販売台数1位となりました。しかし、翌年の2018年には販売台数が7万6756台まで落ち込み、対前年比65.4%を記録します。
発売時点で、C-HRには月販目標台数として6000台が設定されていましたが、2017年のひと月あたりの販売台数は約9775台だったので問題なくクリアできていたものの、2018年はひと月あたり約6396台となり、なんとか目標をクリアしたかたちとなります。
その後も売れ行きは下落傾向で、2019年もひと月あたりに平均すると概ね4000台から5000台程度です。
しかし、2019年10月にC-HRとして初めておこなわれたマイナーチェンジでは、外装のブラッシュアップをおこないスポーティ感を高めたほか、1.2リッターターボエンジン車に6速MTを新設定するなどの変更をおこなっています。
また、モータースポーツ活動で得たノウハウや知見を投入したスポーティグレード「GR SPORT」を新設定しました。
2019年4月にC-HRより車体の大きなSUVとして発売されたトヨタ「RAV4」が、世界初の機構を採用した4WDシステムの搭載や、直線基調の外装デザインの採用により、ワイルド感が強いと評されることが多いなか、C-HRはスポーティ路線に振ることで差別化を図っているようにも見られます。
UXがレクサスのSUVラインナップをけん引するなか、同じプラットフォームを持つC-HRが国産SUV市場で再び首位となれるのか、注目されます。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。

























