トヨタ マークXやエスティマが生産終了! 車種統合迫る中でも残るモデルとは

売れていても廃止になる? 「残る・残らない」の微妙なラインとは

 全店舗で全モデルの取り扱いや、モデル廃止・統合の手始めとして、前述のマークXやエスティマの生産終了がおこなわれたということです。では、今後のラインナップとして「残る・残らない」モデルはどうなるのでしょうか。
 
 販売チャネルの統合を経て、大幅なモデル整理がおこなわれた場合、ルーミー/タンク、アルファード/ヴェルファイア、ヴォクシー/ノア/エスクァイアといったチャネル違いの兄弟車はどれかひとつに統合される可能性が高くなります。

 今後のモデルラインナップについて、前出とは別の販売店スタッフは次のように話します。

「現時点でどのモデルを廃止するまでの案内はありませんが、おおよその予想はできます。たとえば、マークXが廃止された背景には国内での販売低迷以外に、カムリの販売好調があります。セダンとして、クラウンとカムリが売れていれば、マークXを無くしても問題無いと判断したのかもしれません。

 実際、マークXのようなスポーティセダンを求めるお客さまに最近はカムリWSをお勧めしていることもあり、上手くその補填は出来ております。

 同じ様にカローラツーリングが出てきたことで、古い設計を持つプリウスαの存在も怪しくなってきいます。また、クラウンとカムリが売れていることから同じセダンのプレミオ/アリオンも怪しいです。

 さらに、ルーミー/タンクが売れている以上、コンパクトモデルのポルテ/スペイドやパッソも無くなるかもしれません」

 このように生産終了の可能性が高いモデルにあるいくつかの特徴が見えてきます。ひとつは、兄弟車としていくつかのモデルが存在する場合は、統合されるためにどれかが無くなります。

 ふたつめは、長くモデルチェンジをおこなっていないモデル。そして、みっつめは、同ジャンルで好調なモデルと不調なモデルに大差がある場合です。

 そのなかで、売れ筋の「アクア」は、2011年に5ナンバーサイズのハイブリッド専用モデルとして登場しました。

 その後、一部改良やマイナーチェンジを実施し燃費性能や安全性能を向上させてきたほか、SUVテイストを盛り込んだのグレード「Crossover」や走りに特化した「GRスポーツ」など、さまざまなニーズに対応するように進化してきましたが、フルモデルチェンジをおこなっていません。

 また、ベース車となる「ヴィッツ」が新型「ヤリス」にフルモデルチェンジしたことで、燃費性能を大幅に向上させています。

 そうすると、古くなりつつあるハイブリッドシステムを搭載するアクアは、売れているモデルながら生産終了になる可能性もあります。一部では、次期型アクアが登場するとも噂されていますが、現時点では「残る・残らない」の微妙なラインにいるのがアクアかもしれません。

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