AT車しか乗らないのになぜMT免許を取得する? AT免許の隠れた時短効果とは
クラッチ操作&ギアチェンジは面倒だけど、操る喜びが存在
一方、栃木県在住の会社員Tさんに話を聞くと、前出の人とはやや異なる事情を持つようです。Tさんは次のように話します。
「もともと中型2輪免許を持っていたので、MT免許を選ぶのは自然な流れでした。でも、通勤でクルマを使っていますが、渋滞なども考えるとクラッチ操作&シフトチェンジが面倒なので、AT車になってしまいますね。
仕事現場にあるトラックや商用バンなども、いまではATがほとんど。たまにMT車に乗ると、操っている感がすごくあって楽しいんですけどね」

Tさんのように、バイクの免許を持つ人は、MT免許を取得していることが多いといわれています。これはバイク(スクーターを除く)においてはいまだにMT車が主流のため、MTを運転することに抵抗がないのだと推測できます。
ただ、TさんもMTで運転するのは楽しいと語ってくれたように、クルマの場合でもMT車に乗る機会があれば運転したいと思っている人も多い印象を受けました。
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渋滞時などでのMTの操作は、面倒な部分もありますが、それでもMT車には道路状況と自分のクルマの速度を瞬時に判断して適切なギアを選び、スムーズにシフトチェンジできたときの「運転している喜び」があるのも事実です。
MT車の購入がハードルとなっている場合は、スポーティなMT車を用意しているレンタカー業者もありますので、まずは借りて運転してみるのも、ひとつの方法といえるでしょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。












