時代は燃費優先が当たり前? それでも燃費は二の次な国産車3選
世の中的には、低燃費なクルマが人気な傾向にあります。トヨタ「プリウス」「アクア」や日産「ノート」などが人気です。しかし、国産車のなかには燃費が悪くても高い人気をもつクルマも存在。今回は燃費なんて二の次なクルマを3台紹介します。
どんな道でも走り抜くことを優先したランドクルーザー
最近は、ハイブリッド車や電気自動車の普及によって、燃費が良いことはクルマ選びにおける重要な項目となっています。
そんな低燃費のクルマが売れる時代であっても、燃費に囚われずかつ、人気のクルマが存在しています。今回は、そんな燃費が悪くても人気のモデルを3台紹介します。
●トヨタ「ランドクルーザー(200系)」
クルマの開発における重要な要素のひとつは、そのクルマがどんな人たちにどのような使われ方をするかということです。膨大なモデルをラインアップするトヨタは、それぞれのモデル開発において、世界中のユーザーがそのクルマを使ううえで優先するであろう事柄を常に考えています。
たとえば、「ランドクルーザー」です。地球上の道なき道を含めた荒野とあらゆる人々の生活を想定し、厳しい基準で開発してきた「陸の巡洋艦」は、どんな場所であっても、人や物を運び、帰ってくることが出来るクルマとして、60年以上もの間、変わらず世界で支持され続けているのです。
移動の自由は、人間にとって大きな歓びですが、目的地にたどり着いても、戻ってこられなければ意味がありません。トヨタがランクル開発でこだわってきたのは、どんなところでも性能を発揮できる「悪路走破性」と「信頼性」、そして「耐久性」なのです。
しかし、その一方で燃費性能は決して高くありません。現行ランドクルーザー(200系)は、全長4950mm×全幅1980mm×全高1870mmから1880mmのボディと、2430kgの車重というフルサイズSUVです。
その巨体を、4.6リッターV型8気筒ガソリンエンジンにフルタイム4WDで動かす結果、JC08モード燃費は6.7km/Lとなり燃費性能の悪さを補うべく、燃料タンクは93リッターと超大型となっています。
搭載エンジンは、まずは信頼性を第一に考えています。燃費性能はもちろん大切ですが、信頼性や耐久性が一番。極論すれば、壊れたら帰れないわけで、それが「死」を意味する場合もあります。つまり、ランドクルーザーに乗る人にとって重要なのは、燃費性能よりも信頼性なのです。
アフリカの大地や中東の砂漠を、エアコンをフル稼働で走り回るランドクルーザーにとって、積算100万kmの走行距離は当たり前といえ、ランドクルーザーはこうした使われ方を想定して開発しています。逆に、そこを無視してランドクルーザーは作れないのです。
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