【動画】トヨタ新型「ヤリス」の走りはクラスを超えた実力だった?
トヨタのコンパクトカー「ヴィッツ」改め、新型「ヤリス」の走行シーンを初公開。どのようなクルマなのか、さっそく動画で紹介します。
新型「ヤリス」の実力はいかに?
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トヨタは、コンパクトカー「ヴィッツ」のフルモデルチェンジにともない、名称を「ヤリス」に変えた新型モデルを出しました。
正式発表は2019年12月、国内販売は2020年2月を予定しています。今回は、プロトタイプの走りやデザインを中心に、現行モデルから進化したポイントなどを交えて動画で紹介します。
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初代ヴィッツは1999年に登場し、コンパクトカーの世界基準を変えるという意気込みで開発され、国内外で大ヒットしました。
ヴィッツは、国外ではヤリスという名前で販売されており、今回のフルモデルチェンジを機に、車名をヤリスへ統一することになります。
ヴィッツからヤリスに改名した理由について、トヨタコンパクトカーカンパニーのプレジデント・宮内一公氏は、次のように述べています。
「ヴィッツからヤリスに車名が変わるということは、新しい価値観の提供です。スターレットからヴィッツになったとき、大きな価値観の変革が行われました。今回われわれは、新しい価値観をヤリスから発信します」
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新型ヤリスが体現する新しい価値観とはなんなのでしょうか。それは「クラスレス」だと、宮内氏はいいます。
サイズの大きいクルマほど上級クラス、というような既成概念にとらわれず、コンパクトカーであっても、最新の先進安全技術やコネクティッド技術を投入することにこだわったといいます。
さらにコンパクトカーの基準を超える走行性能を追求したほか、世界トップレベルの低燃費が開発目標に掲げられています。
新型ヤリスの登場は、トヨタの社内改革の成果だともいい、トヨタは2016年に社内カンパニー制を導入し、それまで工程別に分けていた社内を、大型車、中型車、レクサスなど商品軸別に分けるようにしました。
また「TNGA」と呼ばれるプラットフォームを開発し、複数の車種でクルマの基本構造を共通化させることで、それまで車種ごとバラバラにおこなっていた開発や生産などのコスト削減をすすめています。
新型ヤリスでは、新開発のコンパクトカー向けTNGA(GA-B)が採用され、現行モデルとくらべ、走行性能が大幅に向上したほか、さらに同プラットフォームを採用する新車種の登場も予告されています。
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新型ヤリスは、日本や欧州といった先進国向けに開発されましたが、新興国向けのコンパクトカーはヤリスとは別に、ダイハツとともに取り組むことが発表されています。
世界各地でクルマに対するニーズは異なります。社内カンパニー制やTNGAの導入で、共有できる部分は共有化していく一方で、各販売地域ごとに異なるニーズにどこまで細やかに対応できるのか、この相反する方向性をどのようにまとめあげていくか、手腕が問われているといえるでしょう。
走りが良くても後部座席倒した段差が気に食わない。