ヘッドライトが眩しいクルマはなぜ増えた? 最近のトレンドは明くて省エネタイプ
HIDライトやLEDライトの特徴とは?
ハロゲンライトに代わり、2000年代から採用するクルマが増えてきたのがHIDライトです。「HID」は現在でももっとも高い光度(明るさ)を誇ります。
電球にあるフィラメントがなく、電極から電子が放出されるときに水銀原子が光を放出する「アーク放電」と呼ばれる現象を活用。簡単にいえば蛍光灯のような構造で、ハロゲンと比較すると明るく省電力なのが特徴です。寿命も約5年(2000時間程度)といわれています。
HIDライトのデメリットとして、点灯から最大の光量になるまで5秒程度かかることがあげられます。
また、構造が複雑なため取り扱いが難しく、破損した場合などは有害物質が漏れ出す危険性があります。そういった観点から、メンテナンスはプロに任せる方が無難といわれています。
前出のカー用品店スタッフは、予算があればHIDライトはもっともおすすめだといいます。
「HIDは青白い光が特徴で、3種類のなかでは一番明るいです。ただし、市販のHIDバルブのみの交換では、それほど明るさを実感できない可能性があります。
多少予算はかかりますが、ヘッドライト・ユニット自体をHIDタイプに交換することも可能なので、その場合はプロにお願いしたほうがいいです」
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昨今、急速な勢いで新車への装着が普及しているのが、発光ダイオードを使用するLEDのヘッドライトです。3種類のなかでは圧倒的なロングライフを誇り、消費電力も少なく発熱量も少ないので、点灯時に触っても熱くないのが特徴です。
明るさだけの比較ではHIDに若干劣るものの、真っ白な光でより自然な見た目に近い感覚で照らしてくれます。さらに点灯した瞬間に最大光量になるため、HIDのような「もたつき感」がありません。
なにより嬉しいのはその長い耐用年数で、約15年(30000時間程度)持つといいます。1度LEDヘッドライトにすれば、クルマを手放すときまでほぼ交換する必要がないとまでいわれています。
「明るいHIDヘッドライトのクルマに乗っている人にはともかく、ハロゲンヘッドライトのクルマのオーナーなら、間違いなくLEDへの換装をおすすめします。バルブはハロゲンよりも高額ですが、長い耐用年数と明るさを考えると、高い出費ではないと思います。
ただし、こちらも注意点があります。ハロゲン装着車にそのままLEDバルブを装着すると電圧の関係でトラブルの可能性があり、LED用の抵抗リレーを中継する必要があるかもしれません」(カー用品店スタッフ)
LEDバルブの価格は安いものから高いものまでさまざまで、通販などでは安価で品質が低いLEDバルブも増えているようなので注意が必要です。
また、発熱量が少ないため、冬期は雪が付着しても溶けず、十分な光量を確保できなくなることもあるようです。
それでも、約15年という耐用年数や消費電力の少なさは魅力的です。これからの時代は、さらにLED式ヘッドライトが普及していきそうです。
UCF20前期のセルシオのハロゲンのハイビームは実に明るく広く照らすライトだったけどね、バルブに頼らずレンズの加工が優秀でロービームでも何らストレスはなかったな
HIDの明るいのは分かるが決して運転しやすさからしたら優秀な照明とは言えまいな
LS600hのLEDが割りとハロゲン時代のセルシオに似た発光で視界を照らすがローハイの波長がイマイチなのは改善されてなかったな
ハロゲンでもターンライトが装備されていたセルシオの時代の頃が運転は楽だったな