ホンダ、軽トラ市場から撤退! それでも販売続くスズキ軽トラ「キャリイ」が58年間売れ続けた理由とは?

ホンダが「アクティ・トラック」を2021年に生産終了するというニュースが報じられ、いま話題となっている軽トラックですが、そのなかでスズキは58年間の歴史を持つ軽トラック「キャリイ」の開発をいまも続けているといいます。スズキが軽トラックの開発で重要視しているポイントとは、いったい何なのでしょうか。

58年続くロングセラー! 「キャリイ」最新モデルの特徴とは

 そもそも、軽トラックはいつ、どのような社会背景のもとで生まれたのでしょうか。

スズキ「キャリイ」
スズキ「キャリイ」

 スズキは戦後、二輪車を発売し、その成功をもとに1955年に「スズライト」で四輪市場に参入。その派生車として、スズキ初となる軽トラック「スズライト キャリイFB」が1961年にデビューします。

 当時の軽規定でエンジンは排気量359cc、最高出力21馬力。価格は29万5000円と、当時の大卒初任給が3万円に満たない状況ではけっして安い買い物ではありませんでしたが、商用車としてみれば農家や個人商店主にとって少し頑張れば手が届く「仕事車」というシロモノだったのだと思います。こうしたなかで「スズライト キャリイFB」は生まれました。

 そして地味な存在ながら、70年代のオイルショックを乗り越え、80年代のバブル景気、そして90年代の「(バブル期後の)失われた10年」と時代は進んで、軽トラックは農家や個人事業主の相棒として、社会にしっかり根付いた存在になっていったのです。

 2018年には、キャビンを広めに設計した派生モデル「スーパーキャリイ」が登場。こちらは農家向けというより、工務店など建築業関連の仕事車としての需要が高いといいます。

 コストと積載の最適化を進めているキャリイですが、売れ筋は「KC」グレードの4WDで、エアコン・パワーステアリング付の5速MT仕様の車両価格(消費税込)は101万2000円です。また、エアコン・パワーステアリング装備もない70万円台の廉価仕様にもしっかりとした需要があるといいます。

 外装色は、やはり白が6割と比率が高いですが、一部には白だと雨だれ跡が目立つとのことでシルバーの需要が多いそうです。

 日本固有のクルマである軽トラック。これからも、全国各地の仕事車として庶民の生活を支え続けるのだと思います。

初代は違うカタチだった? 半世紀以上愛され続けた歴代スズキ「キャリイ」全部見る(28枚)

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Writer: 桃田健史

ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。

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