便利なスマートキーにも弱点がある!? 電池切れや車両盗難などのトラブルを防ぐ対策とは
「リレーアタック」による車両盗難にはどう対処する?
スマートキーは盗難防止機能を持っており、安全性も高いといわれています。しかし最近は、「リレーアタック」という手口による車両盗難被害が増えています。
リレーアタックは、スマートキーの便利な機能を応用しているというのですが、どのような窃盗手口なのでしょうか。
リレーアタックは、クルマのスマートキーから漏れる微弱電波をキャッチし、その電波を車両近くの送受信機が中継し、あたかもスマートキーがクルマの近くにあるような状況を作り出すというものです。
これにより、スマートキーを持っていなくてもドアロックが解除され、そのまま送受信機を車内に持ち込むとエンジンも掛かり走り出せるというわけです。
リレーアタックの被害に遭わないためには、どのような点に注意したらよいのでしょうか。
自宅に隣接するガレージにクルマを駐車している場合、スマートキーを玄関などに置いておくのは危険です。ガレージと玄関の距離が近いと、そこから電波を拾ってクルマを開錠できてしまいます。
家のなかにスマートキーがあるときにできる簡単な対策は、フタのついた空き缶などに入れて保管することです。缶のなかに入れることで、電波がもれるのを防ぐことができます。
外出先でも、たとえばコンビニやファミリーレストランなどに駐車して、クルマからスマートキーが離れた状態にある場合でも油断はできません。
送受信できる機器を持った人が気づかぬうちに近づいてきて、そこから電波を中継し、クルマを盗むことができてしまいます。
というのも、これまではスマートキーから出る微弱な電波をキャッチできるのは1mくらいまでといわれていましたが、2018年に大阪で起きた窃盗未遂事件では、スマートキーが10m離れたところにあっても稼働しています。新世代のリレーアタック機器が登場したようで、可動範囲が広くなっているのです。
その場合、電波がもれないリレーアタック対応のポーチが販売されているので、外出中はそのなかにスマートキーを入れておくことが有効とされています。
※ ※ ※
スマートキーの電波がもれないようにすると同時に、バー式ハンドルロックや警報装置などの盗難防止機器を装備することや、狙われやすいような貴重品を車内に放置しないなど、愛車を守るためには複数の防犯対策を講じることが大切です。
また、自宅の駐車場でも安心せずに、防犯カメラや防犯灯などを利用して窃盗犯が心理的・物理的に侵入しづらくすることも重要といえます。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。