日産「GT-R」が2022年で販売終了? 600馬力の新型NISMO仕様は最後の高性能モデルとなるか
コーナリングやブレーキ性能はどう進化?
コーナリングも素晴らしいとしか評価出来ません。前後のバンパーやボンネットをカーボンに換えたため、車体の向きを変えるときの慣性重量が少なくなりました。
この手法は、レーシングカーやラリー車を作るときと同じ。10kg単位でもハッキリ効果になって出てくるから面白く、そして70%くらいのペースで走っても、2リッター車のフルアタックくらい速いのです。
強力なのがブレーキで、そもそも直線の短い袖ヶ浦フォレストレースウェイで200km/h出ることに驚くけれど、そこからドカンとブレーキを踏めば巨人が後ろから髪の毛を引っ張っているかの如く減速します。
国際試乗会で使われたドイツのサーキットは250km/hからのフルブレーキングもありました。このときも終始安定して巨人に引っ張られました。

ということで、もし最強の日本車(正確にいえばガソリンエンジンで走る)を自分のコレクションにしたいと思っているなら、ぜひ予算を確保することを勧めておきます。
「そんな余裕ない」というなら、普通のGT-Rで十分以上に速い。2020年モデルのGT-Rは今までのGT-Rと比べてハッキリ良いクルマになってます。
繰り返しますが、今後の二度とガソリンエンジンだけで走る高性能車は出てこないと思われ、10年乗っても買った価格で手放せる可能性大です。使う予定の無い定期預金を持っているなら真剣に考えた方がいいと思います。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。


































