今後ますます希少種になる!? 2リッターエンジンを搭載するスポーツセダン5選
かつて排気量が2リッターというクラスには数多くのクルマが集中していました。しかし、近年はダウンサイジングターボの台頭で、比較的大きなクルマでも小さいエンジンにシフトするケースが多いです。それでも高性能な2リッターエンジンはまだまだ健在なので、なかでもハイパワーなスポーツセダン5車種をピックアップして紹介します。
日本の環境に合った2リッターのスポーティセダン
日本では、1960年に「小型乗用車」の規格を改めて以来、その規格が現在も継続されています。現在の小型乗用車と普通乗用車の境界線は、エンジンの排気量が2リッター、もしくはボディの全幅が1700mmなどで分けられます。
また、現在の自動車税制度ではボディサイズではなく、エンジンの排気量で税額が変わるので、2リッターという排気量には重要な意味がありました。
そのため、かつては2リッターエンジンの高性能車が多く存在しましたが、近年はダウンサイジングターボの台頭で、比較的大きなクルマでもより小さいエンジンにシフトするケースが多くなっています。
それでも高性能な2リッターエンジンはまだまだ健在なので、なかでもハイパワーなスポーツセダン5車種をピックアップして紹介します。
●スバル「WRX STI」
傑出したハイパフォーマンスを誰もが楽しめるクルマへと進化したスバル「WRX STI」は、2019年「ニュルブルクリンク24時間レース」でクラス2連覇を果たすなど、モータースポーツで培ったテクノロジーと革新の走りを支える安全性能を備えています。
搭載する2リッター水平対向4気筒ターボエンジンは最高出力308馬力を誇り、1490kgのボディを俊敏に走らせ、そのパワーウェイトレシオは4.84kg/psと、2リッターではトップクラスです。
低重心かつ左右対称の構造がクルマの運動性能へ大いに寄与する「SUBARU BOXER」水平対向エンジンは、左右のピストンが互いの動きで発生する力を打ち消し合う特性があるため、直列エンジンより滑らかで気持ちの良い回転上昇が味わえることで根強いファンが多いです。
2400rpmで最大トルクの約90%を発揮するフラットな特性が、アクセル操作に対する繊細なレスポンスを実現し、小気味よい節度感のある6速MTを駆使すればハイパワーを思いのままにコントロールできます。
WRX STIの価格は393万8000円(消費税込、以下同様)、19インチタイヤやRECAROシートを備えるWRX STI Type Sは413万6000円。
モータースポーツに挑みながら、シャシ性能を磨き続けてきたスバル独自のシンメトリカルAWDが生み出す、4輪が路面へ張りつくように思える絶大なグリップ力は、スポーツドライブ好きにはうってつけの1台です。
初代レガシィに搭載された後、スバルの主力エンジンとして活躍した名機「EJ20型」水平対向エンジンが、環境規制の対応が困難なため、今年度内に生産を終了する予定なのは寂しいですが、「WRX STI EJ20 Final Edition」のプロトタイプを第46回東京モーターショー 2019に出展することが報じられています。
●レクサス「IS300」
走る楽しさを追求したプレミアムスポーツセダンのレクサス「IS」は、ボディ各部を従来のスポット溶接より細かいピッチで溶接することや、断面変形を抑制する「レーザースクリューウェルディング」溶接、パネルを面で結合して剛性の向上と振動の減衰特性を高める「構造用接着剤」などの技術を複合的に採用し、卓越したシャシ性能を生み出しています。
このシャシに搭載される2リッター直列4気筒ターボエンジンは、筒内直接+ポート燃料噴射装置(D-4ST)により最高出力は245馬力を発揮し、1630kgのボディに対するパワーウェイトレシオは6.65kg/psと、気持ちの良いフィーリングの中に速さも兼ね備えています。
その出力を伝達するトランスミッションは「8-Speed SPDS」(電子制御8速オートマチック)で、第6速のギア比が1.000となり、3速から6速までのクロスレシオは、腕に覚えのあるドライバーには絶妙なセッティングでありながら、第8速は0.685で最終減速比2.937と合わせ高速巡行時にもエンジン回転数が低く抑えられ、ジェントルな走りも持ち合わせています。
ISは単なるトヨタの高級車ブランドのミディアムセダンではなく、間違いなくスポーティセダンです。車両本体価格は480万1297円となっています。
●マツダ「マツダ6」
マツダ「マツダ6」は「カペラ」シリーズの後継として、「Zoom-Zoom」というブランドフレーズとともに2002年に「アテンザ」として誕生したクルマです。
2012年に登場した3代目は、2代目までのイメージを一新する新デザインテーマの「魂動」と、新世代技術の「SKYACTIV TECHNOLOGY」を採用したマツダのフラッグシップモデルとなります。
2019年8月からはグローバルで車名を統一したことから、アテンザからマツダ6となりました。
ボディサイズは全長4865mm×全幅1840mm×全高1450mmで、流麗なボディラインに魅了されて購入したオーナーも多いのではないでしょうか。
ピストン形状を最適化することで高効率化して、中低速トルク向上と実用燃費の向上を図った、最高出力156馬力の「SKYACTIV-G 2.0」エンジンのピックアップは軽快で、1510kgの車両重量に対するパワーウェイトレシオは9.68kg/psと平凡ですが、そのスペック以上の心地良い走りを味わえます。
マツダ独自の車両姿勢制御技術である「Gベクタリング コントロール」や、「アダプティブLEDヘッドライト」、「スマートブレーキサポート」などの先進安全装備を標準で搭載していながら、ベーシックグレードの「20S」(2WD、6速AT)は289万3000円と、車格の割に比較的リーズナブルなのも特徴です。
日産ヘリテージコレクションにこんな重い車無いけどな
昭和51以降の触媒付ですらローレルやセドリックでも1100kgがいいとこだしね
二代目セルシオのA仕様ですら1640kgだしね。ISの1630kgなんて重すぎだろ、二代目セルシオは前期型こそ受けは悪かったが車体が軽く普通の4速ATで十分であることを証明した車なのに以降は多段に迷走して燃費を稼ぐにワザワザ重いモーターと電池を十字架のように背負わせて車って本来そんなもんじゃないと思うし、かと思えば狭間でスポーツに寄り道する価値感の意味が解らん